お笑い

チョコプラの決勝ネタから考察する「ウケるネタ」とは

チョコプラについて書いた記事

キングオブコント2018はチョコプラのスベりで幕を閉じた

コント界のトップ芸人を決定するキングオブコント2018。

2018年は9月22日にオンエアされ、予選を3位通過した「ハナコ」が見事を逆転優勝を果たしました。

反対に、予選を1位通過した「チョコレートプラネット」は逆転負けという結果に。

チョコプラのネタは一通り暗記しているくらいのファンである僕としては非常に悲しい結果です。

ただ、この結果を悲しみだけで終わらせたくはない。「敗因」をしっかり分析することがファンとしての使命だと僕は思います。

ということで、この記事ではチョコプラの決勝ネタが滑った理由を僕なりに考察。みなさんも一緒に考えてみてください。

そもそも「ウケるために必要な要素」とは?

チョコプラがスベった理由を考えるためには、そもそも「ウケる」とは何かを知る必要があると。徹底的に考えていきましょう。

僕の「ウケる」は以下の画像のイメージ。

ウケるネタのイメージ

トータルテンボス似の芸人さんが飛ばしたネタが、観客の「ツボ」にクリティカルヒットした時に生じるもの。それが「ウケ」だと考えます。

この謂わば「ネタの矢」の「矢の本数」と「ヒット率」が多ければ多いほど、笑いが増長し「めちゃくちゃウケた」状態に。

式化すると「笑いの総量」=「投下したボケの量」×「観客に刺さった割合」って感じですね。一つ一つ詳しく見ていきましょう。

(1)投下したボケの量

そもそもボケが少ないと「笑い」は発生し得ません。なので、ボケの絶対量は多ければ多いほど良いでしょう。

また、ボケとボケの間隔が長すぎると、それまでに観客の熱も冷め、冷静になって笑いにくくなりがち

だからこそ、ボケが連続で投下することでコスパよく観客をウケさせることができると思います。

ツボに入ったら中々笑いを止められなくなる」みたいな感じがその例ですよね。

(2)観客に刺さった割合

つまらないボケを連発しても誰も笑わないので、「ウケさせるボケの質」も非常に重要なはず。

ただ、人それぞれ「笑いのツボ」が違うので、会場にいる大多数の観客・審査員がウケるような「一般受けするネタ」が重要かと。

会場の多くの人が笑っていればそれだけ「笑いやすい雰囲気」になりますし。

しかしながら、「一般ウケしたネタ」を投げ続けていても観客は飽きてきます。だからこそ、ベースは「一般ウケしたネタ」に置きながらも「意外性」とか必要ですね。

観客をウケさせるためには?

ここまで「ウケる」ためには①投下したボケの量②観客に刺さった割合だとお伝えしました。

では、その上で観客をウケさせるために必要なことをもう少し詳しく見ていきましょう。

僕はここで「初めのキャッチボール」が鍵になると思いました。最初に上手く会場の雰囲気を掴みにいくことができる「ボケ」を生み出せることがかなり重要かと。

その際に、出来る限り多くの観客から「ウケ」を取れると会場全体をウケやすい雰囲気にできるので。

高校生が定期テスト前に緊張感からハイになって、それが伝染。教室中がうるさくなる光景があるように、人は周囲の雰囲気に影響をしやすいんじゃないですか。

あんまり人が笑っていない空間では例えツボったとしても「あれ、これ笑っていいやつ?」ってなんか笑いにくいですよね。

だからこそ、多くの人が笑い、①当然のように笑える環境を作り上げられること②笑える雰囲気が伝染し、ついつい笑っちゃう状態を最初から作り上げられることが出来ると強いと思います。

そのため最初に観客に投げるボケは「出来る限り多くの人にウケるような内容」が有効なのではないでしょうか。

つまり、「単純で明快な内容」「疑問が生じない内容」のボケが強い。

ここで理解しづらい内容や、グレーな内容、複雑なボケを突っ込んでしまうと、まずそのボケを咀嚼するという工程が観客に発生。それによって笑いテンポが悪くなるのではないでしょうか。

また、過度の大声等もよろしくありません。面白ければよいのですが、たまに観客をドン引きさせたり混乱させたりしてしまうことも。

そう考えるとチョコプラのコントはどうだった?

さて、ここからが本題。チョコプラのコントを上記で紹介した①継続的な笑いのキャッチボール②ボケの質を徐々に上げていくこと③初めのボケが全体ウケすることという評価軸と照らし合わせていきましょう。

(1)「継続的な笑いのキャッチボール」について

この点は少し微妙なのでは無いでしょうか。今回のボケの後に言われていた決めゼリフ「意識たけえ!」が毎回微妙にスベっていました。そして、何とも言い難い「間」を生んでしまったと思います。

この「意識たけえ!」というセリフはあくまでも「事実に対する感想」であり、ボケではない。

そのため、ここでは笑いが発生しなかった。その結果、「継続的な笑い」が達成できていなかったと僕は思います。

その点、優勝した「ハナコ」は無駄がなく、常にボケを生産し続けていました。テンポ良く分かりやすいボケを提供し続け、最後まで疾走したかと。

(2)「ボケの質を徐々に上げていくこと」について。

この点も微妙だったと思います。

審査員の設楽さんも「もっとドカンと来る大きな笑いが欲しかった」や、松本さん「小道具に頼りすぎていた」と言っているように、ボケの質はあまり変化しなかったのではないでしょうか。

チョコプラの長田さんの得意分野である「工作」を利用したボケは、確かに色々なバリュエーションがあり観客を飽きさせなかった。

しかし、そのモノボケも色々な種類が出るだけで、飛躍的なボケの進歩は無かったように僕は思います。

「オシャレな道具を工事現場で謎に使う」という枠からは抜け出せていなかったのではないでしょうか。

反対に、今回優勝した「ハナコ」は「もう一人の登場人物を出現させる」「山下達郎のBGMを挟み込む」という観客を裏切る意外性があり、質がどんどん上がったように思えます。

(3)「初めのボケが全体ウケすること」について

この点もやはり微妙。チョコプラがキングコブコント2014で見せた「ポテチネタ」のような爆発的なスタートダッシュではありませんでした。

「カタカナ文字」をボケに取り入れてはいるものの、やや分かりづらいボケであり、それが審査員や会場に響かなかったと僕は思います。

チョコプラは決勝でどのネタを見せればよかったのか?

ここまでチョコプラが敗退した理由を考察してきました。ここで記事を終えても良いのですが、それではファン失格。対案を出さないといけません。

ただ悲しいことに、僕なりに色々考えた結果、答えは見いだせませんでした。

「カラオケネタ」「ポテチネタ」は既に大舞台で発表済み。「IKKOネタ」もそう。かといって「静かにしろネタ」もボケの質が基本的に一定なので、インパクトが薄い

「テニスコーチ飛田ネタ」もチョコプラが笑いながらやっている風景が面白いのであって、大舞台ではそれが出来ない分、面白さが半減してしまう

ファンとして申し訳ないのですが、対案が出せませんでした。

読者のみなさん、僕の代わりに答えを出してください。

「ウケるネタ」を考察してみて

この記事では「ウケるネタ」の要素を考察してきました。間違っている部分も勿論あるとは思いますが、笑いも意外と分析できるものなのだと実感。

チョコプラが大好きな僕としては心苦しい分析になりました。チョコプラにはもっと面白いネタが多数あるので、ぜひ見てみてください。きっとファンになるはずです。

それでは。

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