お笑い

波乱を呼んだ審査基準~M-1グランプリ2018を騒がせた立川志らく

M-1グランプリのクラッシャー「立川志らく」

漫才界の頂点を決めるM-1グランプリ。

7人の審査員によって出場者のネタを評価するシステムですが、ネット上ではある人物の審査基準が大きな波乱を呼びました。

その人物が、「立川志らく」。この記事では「立川志らく」という人物、そしてM-1グランプリ本番でどのような審査が議論を読んだのかを解説します。

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立川志らくってどんな人?

2018年のM-1グランプリ審査員をつとめた「立川志らく」とはどんな人なのでしょうか。

立川志らくさんはワタナベエンターテインメント所属の落語家。この他にも、映画監督・映画評論家という側面も。

1985年に立川談志に入門し、現在では20人もの弟子を抱えているそうです。ご両親はクラシックのギタリスト・長唄の師匠という音楽家だそう。

ひるおび!のコメンテーターも務められているなど、大御所の落語家と言えますね。Twitterもやられており、M-1に関しても以下の記述がありました。

立川志らくはどんな審査をした?

さて、落語家の大御所である立川志らくさんはM-1でなぜ波乱を呼んだのでしょうか?

お笑いの素人である筆者からすると、プロの落語家であるため、筋の良い審査をされそうなのですが、ネットでは以下の評価に。

上記のツイートからも分かるように、普通の感性を持つ人にとっては理解できない独自の審査基準が議論を呼んだと言えます。

その中でも、特に視聴者にとって「?」となるような評価を下した場面を抜粋してご紹介しましょう。

(1)かまいたちに対する立川志らくの評価

万人受けする正統派漫才を繰り広げた(主観ですが)「かまいたち」。

立川志らくさんは彼らを「面白い」としながらも、「面白さよりうまいなと思わせる漫才だった」という評価を下し、審査員の中でも最低得点となる「88点」をつけました。

この理論が「面白い=高評価」という普通の感性を持つ方からは理解されなかったと言えるでしょう。

僕も普通の感性を持つので理解することが出来ませんでした。

(2)ジャルジャルに対する立川志らくの評価

独特のリズム観あるネタを披露した「ジャルジャル」。昨年度のM-1グランプリで披露したネタと同様、ジャルジャルの「型」と呼べるものでした。

そんな彼らのネタに対して、立川志らくさんの評価は99点。ものすごくウケたネタだったのかな、と思いますよね。

しかし、ほぼ満点というハイスコアの理由は、「一回も笑えなかったけどプロをすごいと思わせた」という理由でした。

一般的な感性だと「笑えない=低評価」が当然ですが、彼の感性では違ったよう。

以下のツイートからも分かるように、他の審査員の評価からも明らかにズレたスコアをしています。

(3)トム・ブラウンに対する立川志らくの評価

独自の世界観かつ荒々しい漫才を披露したトム・ブラウン。

多くの審査員から高得点を獲得したものの、惜しくも予選敗退となってしまいました。立川志らくさんもそんな彼らの「新規性」を高評価をしたうちの一人。

しかし、その後にも93点という高評価をつけた和牛に対しては「品がある」という理由から高評価を付けていました。ここが波乱を呼んだポイント。

この意見からも分かるよう、「品性」という軸が立川志らくさん自身にあったにも関わらず、品性がある漫才では無かった(主観)「トム・ブラウン」を高評価していたと。

このように、「結局何が立川志らくにとって重要なのかが見えてこない」という「審査基準の一貫性」を疑問視されていたようですね。

(4)ギャロップに対する立川志らくの評価

初出場にしてM-1ラストイヤーとなったギャロップ。彼らの漫才に対する立川志らくさんの評価も波乱を呼びました。

上記のツイートのように、ギャロップに対する意見を求められた立川志らくさんが述べたコメントは「ハゲ方が面白くない」というもの。

おそらく立川志らくさん自身は色々と思うところがあった末の低評価だったと思うのですが、一言コメントを求められたときに言うべきではない不適切な意見だったと言えるでしょう。

低評価の理由を尋ねられたなら、ダイレクトな理由を言うべきなはずです。

上沼恵美子さんの炎上とは何が違う?

同じくM-1グランプリの審査員であり、ネットを騒がせる評価を下す上沼恵美子さん。

そんな彼女もしばしば独自の感性で視聴者から反感を買いがちですが、立川志らくさんとは一味違う炎上のように思えます。

というのも、上沼恵美子さんは「好き嫌いの激しさ」から、「なんでそんなに高評価/低評価なの?」という疑問をもたれがち。

「自虐ネタは嫌い」と言ったにも関わらず、その次に自虐ネタを披露した、お気に入りの「ミキ」に高得点をつけるという行動がその例ですね。

自らの欲望に従いすぎたあまり、一貫した評価基準を保てていない「単純さ」が炎上の理由でした。

一方で、立川志らくさんは「自らの好き嫌い」に従わず、何かこう自分の感情に従わず、俯瞰した評価をしているという特殊性が炎上の理由であり、上沼さんとは違う理由だと言えるでしょう。

本当に立川志らくの評価はおかしかったのか?

「かまいたち」「ジャルジャル」「トム・ブラウン」「ギャロップ」への評価から話題を生んだ立川志らくさん。確かにこの4つの例を見ると、納得できない評価に見えますよね。

筆者はM-1グランプリを最初から最後まで観ていたのですが、当初は立川志らくさんのコメントに「?」を連発していました。

しかし、番組が進むに連れ、立川志らくさんのコメントは角が取れ、内容も納得できるものへと変化したように思えます。

何か番組途中に心境の変化があったのでしょうか。いずれにせよ、最終的には理解できるコメントになって筆者は安心していました。

また来年のM-1グランプリの審査員にも変わった方が表れるのでしょうか。

それでは。

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