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HELLO,DESIGN日本人とデザイン
この本をKindle Unlimitedで見つけたとき直感的にそう思った筆者。
結構昔にこの本を書店で見かけたことがあり、確かその時も同様に感じたため立ち読みすら行わなかった記憶があります。
ただ、「なんか人気の本らしい」ということは知っていたので試しにiPadで読んでみることに。
結果、想定していた内容とは全く異なり、良い意味で裏切られました。
今回の記事ではそんな「HELLO, DESIGN 日本人とデザイン」を読んだ感想、並びに得た学びを備忘録として書いていきます。
「HELLO, DESIGN 日本人とデザイン」のあらすじ
まずは「HELLO, DESIGN 日本人とデザイン」のあらすじをご紹介します。
デザインとは本来、「人間の欲求に寄り添い、解決する、誰にでもできる考え方」。
トップデザイナーのように「誰も思い浮かばなかった優れた答えを導き出す」思考のメソッドを、イノベーティブ企業として有名なデザインコンサルティングファーム『IDEO』に所属していた著者が伝授。日本人が今、身に着けるべき理由から、その考え方、活用術まで。
考え方も、発想の質も、生き方もガラッと変わる「デザイン思考」の決定版。
Amazonから引用してきました。
上記にも書かれているように本書での「デザイン」はクリエイティブチックなものではなく、「考え方」のお話。
筆者はデザインの本質を「課題の発見とその解決」としており、それを達成するために必要なことを教えてくれています。
「HELLO, DESIGN 日本人とデザイン」から得た学び
本書から学んだこと/心に残ったフレーズは下記の通り。
「自分ならいつかいいアイデアがでるさ」と楽観的に構えること
僕は仕事でよく企画書のストーリーを考える機会があるのですが、結構な頻度で「アイデアも考えれたら持ってきて」と言われることがありまして。
そこで自分なりに色々と考えてみるのですが、まあ考えても考えても良いアイデアが思いつかないことが割とあります。
そんな時、お風呂やベッドで「これだ!」と閃くことが多々あるんですね。
アイデアが思い浮かぶのは自分の脳みそがリラックスしている時だと思うので、確かに上記のように楽観的なマインドでいる方が良いと感じました。
自分の主観を信じる力が強い人が、結果としてクリエイティブになっていくのです。
(中略)
自分の創造性を信じ、アイデアを口に出したりかたちにしてみたりして、自分が自分にかけているロックを外さなければならない
チームでアイデア出しをする際に良いアイデアが出てこず「自分はクリエイティビティが弱い」と感じていた僕。
半ば諦めかけており「自分はロジカルに振り切ろう」などと思う時期もあったのですが、ハッとさせられました。
確かに僕はアイデアを発言する前に「これって言っても良いのかな?的外れじゃないかな」と自分の中で反芻する習慣が。
そうこうしているうちに他の人に意見を言われたり、議論が先に進んでしまったりなどチャンスを逃していることが多々あったような気がします。
また、意見を出せたとしてもどこか自信がなさそうな感じで魅力が伝わらない。
今後は変に抱え込まず堂々と発進することを心がけたいです。
「観察スイッチ」をオンにしておかないと、「ふつう」の光景はどんどん流れていってしまいます。意識し続け、考え続けることで、脳味噌の筋肉は鍛えられていくのです。
(中略)
無意識の「快・不快」、そしてそれに伴う自分の行動に敏感になってください
以前読んだ「言葉ダイエット」という本の中で「人の心を動かすのは発見」という言葉がありました。
詳細は省きますが、ただファクトをそのまま語るのではなく、「確かに言われてみるとそうかも!」と思わせるような言葉が人の心を動かすというものです。
ただその言葉を紡ぎ出すのは非常に難しいこと。なぜなら普通に日々を過ごしているとそんな発見をすることはできないから。
本書で書かれていたように常に「観察スイッチ」をオンにしなければならいと痛感します。
実際に先日金沢へ旅行へ行った際に観察スイッチをオンにしてみたところ、普段は気がつかない点に目が向きました。
これは東茶屋街近辺にあった木製の手すり。信じられないほど手触りが良いのです。
日本にいると当たり前に感じてしまうのですが、海外だとあり得ないこと。ほかにも市場でも気づきがありました。
スーパーでもよくみる当たり前の光景なのですが、冷静に考えると「魚のために照明を使ってる」って凄いですよね。
「観光スイッチ」、意識しなければ。
でも、この不安に負けて議論を収束させ、すぐに手近なアイデアに飛びついていては、イノベーションは起こせません。それは、すでに頭の中にあった「常識的なアイデア」に過ぎないからです。
つづいては「アイデアの妥協」に関して。
就活生だった頃、よくグループディスカッションで「時間がないからもうこのアイデアでいこう」と言っていた自分を恥ずかしく思いました。
面白そうだけどぶっ飛んでるアイデアを「実現可能性」という観点で切ってしまうことはダメで、考えぬかねばならないと反省。
まずは自分が圧倒的に得意とする分野ー「コアとなるスキル」をひとつつくる
キャリア形成にまつわる文言。
業務の都合上、ジェネラリストになりつつあった自分のキャリアを見つめ直す契機となりました。
確かに、全てが中途半端な人って何か一つ任せることできないですよね…
ぼくは、イギリスを目指したい。長い歴史やすばらしい文化を持ちつつも、常に新しいものを期待して訪れられる国でありたい。
日本の向かうべき方向性に関する記述。
過去で飯を食ってるイタリアと、過去に加え新しさで飯を食うイギリスを比較している箇所の一文です。
すぐに仕事で生かせる文言ではないのですが、捉え方として非常に面白く思わずピックアップしてしまいました。
デザイン思考で日々を過ごしたい
当初の予想とは大きく異なり、考え方について多くの学びがあった「HELLO, DESIGN 日本人とデザイン」。
・楽観的に構える
・アイデアに自信を持ち臆せず発信
・観察スイッチオン
・常識的なアイデアに飛びつかない
・コアとなるスキルをつくる
上記を意識して、日々生きていこうと思います。
良書ですのでぜひ皆さんも読まれてみてはいかがでしょうか。
それでは。