就活メディア「サクシュー」と筆者について

2018年9月から、就活に関する情報発信している「サクシュー」。

この記事では「サクシュー」を運営している筆者のプロフィールおよび、メディアの特徴について解説をしています。気軽に読んでください。

 

運営者higmaについて

私higmaは、マスコミ業界に勤める20代社会人。顧客企業のマーケティング(主にコミュニケーション領域)に従事しており、戦略策定〜実施運営まで幅広い業務に携わっています。残業時間は月60~80時間くらい。まずまず忙しいですが、マーケティングが好きなので楽しめています。

大学時代はカフェでバイトしたり、イベントサークルに所属していたり。あとは就活の途中から卒業まで長期インターンをしていました。情けないことに学問には全く興味が湧かず、試験前に一夜漬けばかり。専門分野については何も覚えていません。名ばかりの学士資格を得ました。

基本情報はこれくらいにしておいて、ここからは筆者の就活時代について少しお話しします。長くなる予感がするので、筆者の就活初期・前期・中期・後期・終了後のような区分で説明しますね。

 

higma
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長くなったので要約します。

早期に就活を始めて小手先のテクニックを磨いたものの、パンピーな大学生活を送ってきたから全く通用せず撃沈。長期インターンに専念して「本当に頑張った経験」と「思考の深さと幅」を獲得。結果、総合商社・外資コンサル・外資IT・日系コンサル・飲料メーカー・マスコミ大手から内定獲得、という内容です。

 

就活初期「絶望」

筆者が就活を始めたのは大学3年の春。サークルを辞めた頃です。

サークルでは青春っぽいことをやったり、バイトでは憧れだったカフェの店員をやれたりしていたものの、ゾッコンになりきれなかった筆者。特にやりたいこともないし、姉が氷河期時代に就活で苦労していた記憶もあり、早めにサークルを辞めて就活の道を選びました。

ただいかんせん「全力を注いだ経験」と「そこから得られる自信」なるものがなく、どうしてもESではしょっぱい内容しか書けないと。そこで選んだの「小手先を磨き続ける」という小賢しい道。

 

higma
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ワンキャリアやユニスタイルといった大手就活メディアの何百とある記事をすべて読み込みました。時間はあったので。ほかにもGD対策セミナーでたり、選考型の就活コミュニティに参加してみたり。

 

そんなこんなで大学3年のサマーインターンの時期を迎えると。セミナー等でキラキラしているように見えたITメガベンチャーや外銀・外資ITに加え、とりあえす見ておくか精神でメガバンと損保を受けていました。

メガバン・損保・外資ITあたりは「大学3年にもなったのでとりあえあずサマーインターン受けにきました」みたいな就活生が多く、そのなかでは事前の対策を十分に重ねていたので他学生と差別化することができ無事インターン通過。本番でもまずまず結果を残せたと。

一方、地獄をみたのがITベンチャーと外銀。小手先のテクニックは磨かれているので面接までは辿りつけるのですが、「テクニックなんて無くても勝ち上がってしまう超優秀層」と出会ってしまうのです。

 

higma
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外銀ではトリリンガル×東大院生×体育会みたいなマンガでしかそんな設定の人おらんやろ、という輩が集団面接で隣に座っていると。途中から面接官は私に話を振らなくなりました。ITベンチャーでは起業経験者や長期インターン経験者が集い、ワークショップでは何もバリューを発揮できぬまま終わると。

 

以上のような経験から、「優秀層との圧倒的な能力差」「経験の幅の違い」を実感し絶望。「なんだかんだ有名企業内定とれるっしょ。要領いい方だし」なんて甘い考えが崩れ去りました。

 

就活前期「業」

そんなサマーインターンでの絶望を経て、「小手先だけだと詰むこと」を学んだ筆者。「何か新しい経験をして、そこで成長しなければならない」そう強く感じた私はサークル時代の先輩が募集していた長期インターンの求人に飛び付きます。長期インターンを経験すれば何かが変わるはずだ、そう思っていました。

小手先だけはうまいのである程度の倍率はくぐり抜け無事インターン採用されますが、みなさんお分かりのように長期インターンを始めるだけでそう簡単に人は変われません。受け身で、かつ就活の合間に週2でおこなう程度のインターン経験は「ちょっと難しいことをする単なるバイト」にすぎず、成長も自信も得られませんでした。

ただ、就活は進みます。結果を残さないといけないので、さらに走る小手先テクニックへの投資。今度は就活本や実用書を買い込み、「評価される思考法や仕事術」を徹底的に学び、あたかもそれらを実践できていたかのような嘘話をESに落とし込みます。面接でもボロが出ないよう、想定問答を何パターンもつくり、どのような質問が来ても対処できるようにしたわけです。涙ぐましい残念な努力。

 

higma
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ただこの努力と運の良さによって、外資系IT企業の最終選考を突破。このままでも就活成功できるんじゃない?そんな淡い期待を抱き始めました。

 

淡い期待を抱いた筆者がサマーインターン直後の時期に見た業界は外資系戦略コンサル。まだインターンの募集はないものの、選抜コミュニティ経由で参加できるワークショップがあり、参加をしていました。ある程度「ロジカルシンキング」なるものを理解し「フレームワーク」「課題解決のフロー」も覚え始めていた筆者ですが、同じ班の東大/東工大の切れ者と横並びにされると「付け焼き刃」がいかに弱いかを強く実感させられます。

ワークショップでは勿論主導権を握ることはできないですし、たまにアイデアを出す程度でほぼほぼ地蔵のノーバリュー人間。日々の思考量・思考の幅が圧倒的に足りていないことを実感させられました。

以上、ここまでの就活で外銀からは「学生時代の経験における深さと幅」、戦コンからは「思考の深さと幅」が全く足りていないことを痛感させられた筆者。小手先のテクニックは高いレベルまで仕上げることができたものの、トップレベルの企業の目は誤魔化せないという壁にぶち当たります。

 

小休止「修行」

こうして「このままじゃ本当にアカン」ということが理解できた筆者。一旦就活をスローダウンし、長期インターンで「経験の深さ」と「思考の深さ・幅」を鍛えることに専念します。

現状のインターン先は企業規模がある程度大きく、週2から週3~5に増やしてもインターン生のやれる幅には限界があったので、スタートアップでのインターンに切り替えることに。知り合い経由で社員数一桁のベンチャーを紹介してもらい、週3~5ペースでライターとWEBマーケ職を担当していました。

ここで活きたのが小手先のテクニックを鍛えるために読んでいた実用書。「活躍する人材像」は理解できていたので徹底的にその人物になれるよう、働き方・思考法をトレースしました。ほかにも自身の担当領域である分野の専門書を読み、資格を取るなどして実務もある程度こなせるレベルにはなれたと。

 

higma
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実用書もちゃんと役に立つことを実感

 

途中経過については長くなりそうなので省きますが、麦わらの一味がシャンボディー諸島で再開したときのごとく成長。社長からも「今までで一番優秀なインターン生」とお褒めの言葉をもらえたことで自信もつきました。お世辞な気もしますが。

 

higma
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短期間でそんな成長するの?と思われるでしょうが、元の能力が低いので伸び代がたくさんあるのです。

 

こうして徐々に自信をつけてった筆者は就活を再開することに。

 

就活中期「光」

先ほどの長期インターン時代と時系列的に被る箇所もありますが、ある程度自信を取り戻した冬手前、筆者は外資総合コンサルを中心にエントリーします。

これまで培ってきた小手先テクニックと長期インターン経験のおかげで、選考は比較的順調に推移。落ちた企業も数社ありましたが、1dayインターンから早期選考ルートに乗る機会がかなり増え、年内にBIG4からの内定獲得に漕ぎ着けました。

 

higma
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役員面接後にディナー(最終見極め)に招待された瞬間は就活期間で一番嬉しかった..

 

このタイミングでそこまで興味のなかった外資ITは辞退。ほかにも地味に進んでいた大手日系メーカーの特別選考で内々定をもらったり、5dayインターンに参加していた日系コンサルから内定をもらったり。商社のウィンターインターンには見事落ちましたが、「内定への焦り」はここで落ち着きました。

あとは総合商社・デベロッパーだけ本選考で受ければいいと考え、ウィンターインターンは何もエントリーせず、OBOG訪問とSPI対策・長期インターンに専念すると。

なお早稲田(母校)では3月に大学学内で合同説明会が開かれていたので、友人との再会も兼ねて一応参加することに。説明を聞いたのはトヨタやJR東海、ANA、味の素、キリンなど。ただ、これまでの就活で変にスレてしまっている筆者は、なんだか「THE 優等生」で堅実な雰囲気漂う各社の雰囲気が好きになれず。なんなんでしょうね。斜に構えていたんでしょうね。

そんなわけでエントリーすべきか悩んだものの、あとから後悔するのは嫌だったのでESは大手企業50社程度提出。Openworkや各種サイトに書かれている「30歳時点での年収・社員満足度・残業時間」のスコアを抜粋し評価をつけ、上位50社程度にエントリーしました。

 

higma
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やりたいことや行きたい企業がない人、この絞り方おすすめです

 

就活後期「一悶着」

こうして迎える本選考。大学4年の春です。

手書きESのアサヒ飲料だけ落ちましたが、それ以外のESはすべて通りました。これはESの中身が良いというより、徹底的に対策したWEBテストでほぼ最高評価がとれていたからだと踏んでいます。

ここから商社の選考に進んでいくわけですが、その前にマスコミ業界の選考がありまして。マスコミ各社の捻ったES設問にムカついて提出を諦めかけていましたが、気合いと勢いで締切り間際に提出したところ無事通過し早期選考に呼ばれていたのです。

クリエイティビティとは縁のない生活をしていた筆者にとって、マスコミ業界は「自分じゃ無理」と思っていましたが、「商社前の腕試し」としてちょうどいい時期にあったので選考を受けると。特に受かりたいという思いも強くなかったので、これまでの就活で仕込んでいた「最強の想定問答」を使わず、直近のインターン経験について赤裸々に語っていました。

赤裸々に語りすぎていたのでボロもたくさん出しましたが、嘘がなくカッコつけてもいない回答が面接官の方々から評価されていたらしく、気が付いたら最終面接まで進んでしまうと。こうして商社の本選考までに事実上の内々定をいただく不思議な経験をしました。普段の選考では爽やか真面目優等生キャラを演じている筆者ですが、本当の自分(テキトーでミーハーで気分屋)を受け入れてくれた企業にぐわんぐわん心が揺らいでくると。

ただこれまで頑張った商社対策をおざなりにしたくないという思いから、商社本選考にそのまま突入。6/2に1社最終へ進み、6/3で内定獲得。もう1社も最終に進んでいましたが辞退し就活を終えます。

 

higma
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デベロッパーはあっさり一次で散りました。当時の本選考解禁日6/1に商社3社の選考を優先しており、6/2に一次を受けていたので「こいつウチをテキトーに受けにきたな」とバレたんだと思います。たぶん。

 

就活当初の目標だった人気企業の総合商社から内定をもらえた筆者。就活当初の「クソ学生っぷり」からすれば明らかに身の丈にあっていないですし、すぐにでも内定承諾をすべきところです。ただ、商社の選考では「受かりたい」という思いの強さから本当の自分を出しきれず。偽りの自分で内定を獲得した、という事実がどうも引っかかってしまい迷いに迷うと。

マスコミ業界なんて業界研究すらしていないし、働き方も大変そう。一方商社は多くのOBOGから直接話を聞いて入社後のイメージもつく。給料も高い。でもなんかワクワクしないかも…そんな悩みを抱えていましたが「本当の自分」で勝負できたこと・かつ直感的にワクワクしたマスコミ業界に進む決心をしました。

ここで内定いただいた各社に辞退の電話を入れると。コンサル各社は本当に丁寧。あたたかく送り出していただきました。大手メーカーさんは本当に残念そうで申し訳なさでいっぱいのまま辞退。

なお商社は激怒。電話で辞意を伝えたものの、まあ受け入れてもらえない。「あなたひとりのために何人を落としたと思っているの?」「これまでの言葉は嘘だったってこと?」とメンヘラ彼女ばりに突っ込んでくるわけです。おまけに「今からウチへ来て。誠意を見して」とヤクザ彼女に進化。キングボンビーかよ。付き合っても仕方ないので平謝りで逃げました。今でもたまに夢に出ます。

そんなわけで現在社会人N年目の筆者。あの頃「ワクワクする方」を選択して本当に良かったです。マーケティング面白いし。

 

higma
higma
文章長すぎない?一旦ここで筆者の就活経験話は終わりです。お疲れ様でした。
まとめ

学生時代、何にも全力で取り組むことができずボケボケ過ごしていた筆者。就活をやってみるも経験がしょぼすぎて通用しない。小手先テクニックでどうにかすることを試みるが、一流企業には通用せず絶望。一念発起して長期インターンに時間をALL INし、結果として内定ゲット。本当の自分を出しきれた企業に入社し、満足。

就活メディア「サクシュー」にかける想い

長々と経験を語ってきましたが、就活成功はできたもののプロセスには後悔しているので、後悔と社会人経験をベースに「筆者自身が就活生の頃に見ておきたかった最高の就活サイト」を完成させたいというのが筆者の想いです。

「後悔」と「発信への想い」「サクシューのコンセプト」にわけてつらつらと記載します。

 

就活への後悔

結果的に一発逆転で就活に成功できたハッピー筆者ですが、学生時代の経験には後悔マシマシ。本当はサークルを3年まで続けて青春したかったですし、なんならゾッコンになれる活動を見つけて最高の大学生活を送りたかったと思っています。

パンピーでテキトーな自分が就活で成功するためには「大量の時間を投資した小手先テクニック磨き」は必要不可欠でしたが、もっと効率的に進められたのではないか?と思うわけです。ワンキャリなどの記事は役に立つけど多すぎて読むのに凄く時間がかかりましたし。結局行かなかった商社のためにOBOG訪問やりすぎたので。

また当時一級品だと思っていた「自分のブランディング」も本業として携わっている今の自分からすれば「完成度の低い模造品」だし、もっと上手くできたかなと。自己分析の精度も低く、正しく自分の長所短所を訴求できていなったですし。

 

発信への想い

上記のような後悔から、就活・キャリア相談にきてくれる後輩やOBOG訪問の学生さんには同じ轍を踏んでほしくないと思っていると。ただ限られた時間内(OBOG訪問だと60分程度)で全てを伝え切ることは困難であり、消化不良感で終わることが多くありました。

なので、就活記事をつくる過程できちんとノウハウを言語化し、短時間でもお悩みに端的に答えられる・適切なアドバイスに仕上げたいという思いから記事を書いています。

なので、極論「全就活生の苦悩を救ってあげたい」なんて高尚な想いは正直なく、直接的に関係のある人たちに向けたアドバイスへの訓練という意味合いが強いです。また、メディアの戦略検討〜デザイン制作〜サイト分析を一貫して一人でできる経験が本業にも大変生きるので、訓練としてやっている側面も非常に強くあり。

 

higma
higma
自分自身のトレーニングがサクシュー更新の大目的です

 

そのため他の就活メディアとは異なり「就活をビジネス機会として捉え、マネタイズを狙っている」という色は薄いのが特徴かなと。みなさんにとっておすすめできないサービスであれば容赦無くディスっていきます。

 

サクシューのゴール

冒頭でも述べたように。「筆者自身が就活生の頃に見ておきたかった最高の就活サイト」を完成させることがゴールです。

世の中には溢れんばかりの就活情報媒体がありますが、まだ「これを求めていたんだよ!」「もう自分が就活メディアなんてやる必要ないくらい素晴らしいサイトだ!」と思えるようなサイトがないので、筆者がレッドオーシャンのなかにあえて切り込む意義はあるのかなと。

というのも、下記のような点において筆者は既存の就活メディアに物足りなさを感じているので。

 

  1. 記事数も1記事あたりの分量も長い。
  2. パンピー出身の就活成功者が記事を書いていない。
  3. コミュニケーションプランナーが就活界隈に少ない。

 

まず「①記事数も1記事あたりの分量も長い。」について。大手就活メディアは似たようなタイトルの記事が多くあり、多すぎるあまりどこからどのように読み進めていけば良いかわかりづらいという問題があると筆者は思います。これは大人の事情(SEO対策)によるものなのですが、流石に看過できない量だと思っており、解決したい。

また「②パンピー出身の就活成功者が記事を書いていない。」について。学生時代平凡な経験(サークルとバイト)だけやってきたパンピーかつ大手内定という肩書きのライターが少ないと思います。成功していても元々のスペックが高かったり、逆に内定リストがしょぼかったり、ミーハーパンピー大手狙い就活生にとって再現性の低いものになっているなと。

つづいて「③コミュニケーションプランナーが就活界隈に少ない。」について。長ったらしいこのプランナーは要は「マーケターのなかでも伝え方のプロ(対生活者)」なのですが、こうした方が就活界隈に切り込んでいないなと。そのため、他媒体ではいわゆる普通のビジネスマンやインターン生の方が記事を書いているので、自己PRやES書き方解説の粒度が荒い印象です。

 

higma
higma
そんなわけで

 

上記のような理由から、「パンピーレベルだけど就活成功した筆者」が、「本業で培った知識(コミュニケーション)」を用いて、「シンプルでわかりやすいメディアづくり」をすれば価値があるんじゃないかなと。

自分が就活生時代に欲しかったメディアはまさに上記のようなものだし、つくる価値が大いにあると信じています。

 

サクシューの宣言

以上のような理由から筆者はサクシューを更新しつづける決意をしていますが、ここで改めてサクシューの行動指針を宣言しておきます。全然実践できていなかったらこっそり教えてください。

 

①基本的にサクシューだけで完結させること。

内定者ESや企業研究などサクシューで扱いきれない情報は適宜外部サイトを紹介するが、就活の進め方や各種対策法はサクシューだけで完結させる。

②他の就活メディアにはない「プランナー視点」を加えること。

日々仕事で関わっているコミュニケーションプランニングの知識を就活に横転し、他のサイトでは提供していないような視点からアドバイスをする。

③見やすく分かりやすいレイアウトであること。

シンプルかつ端的な表現とデザインは当たり前。何をどの順序でやればいいのか、次にどの記事を読めばいいのかがすぐにわかるよう、ナビを用意する。

 

上記を意識しながらサクシューを更新していく次第。

まだまだコンテンツ網羅しきれていないですし、一部昔にかいたクソ記事がそのまま残っていたりするので早めに整備を行い、良い就活メディアを作り上げていく所存です。

今後下記カテゴリも変える予定ですが、下記から知りたい記事に飛んでいただければ。それでは。

 

キャリアを描く

 

キャリアを叶える