就活

総合商社が就活生にとって悪魔的に魅力なワケ

総合商社は就活生の感覚を麻痺させると僕は思う

未だに就活人気ランキング上位を陣取る総合商社。

トップ就活生には総合商社じゃなく外資戦略コンサルが人気だ〜」などと就活界隈では言われているようですが、未だに根強い人気を誇っていますよね。

僕の周りでも「とりあえず生」的な感覚で「とりあえず総合商社」を受ける友人が多いなと感じました。恥ずかしいことに僕もその就活生のうちの一人。

総合商社の事業に興味はほとんど湧かなかったものの、総合商社狙いで就活をする駄目就活生っぷりを発揮していました。

ただ、これは僕の意志の弱さのせいではないかもしれない。そうふと思ってしまいました。そもそも総合商社が悪いのではないかと。就活システムが悪いのではないかと

この記事では総合商社および就活システムに責任転嫁しながら、なぜ就活生は総合商社に惹かれてしまうのかを考察していきます。

ひぐま
ひぐま
総合商社がなぜ魅力的に見えるのか迫ってみよう

そもそも総合商社の事業って本当に面白そう?

この質問を総合商社志望の就活生にしてみたら、NOが6割くらいまで到達するのではと僕は思います。

商社の志望動機で用いられる「グローバル」「社会貢献」「経営者」という言葉を本気で言っている人はごく少数。

実際、仕事自体に面白さを感じるられる部分ってありますか?

僕には大学生が石炭のトレードや化学品の川上業務に「すごい、かっこいい!」と感じるほど渋いセンスを持っているとは思えません。

興味のある仕事があったとしても配属リスクがあるからやれるとは限りませんし。

では何故就活生たちは(僕も含め)総合商社に惹かれてしまうのでしょうか?

総合商社の悪魔的魅力を考察してみた

さて、ここから総合商社が就活生を虜にするポイントに迫っていきましょう。

まず仕事内容の想像が付きづらい総合商社に、就活生はなぜハマってしまうのか。そのキッカケとなる2つの理由を考察しました。

(1)圧倒的にコスパが良さそうな年収

コスパという三文字がポイントです。

外銀・外コンは若くから稼げる一方で残業時間が過労死クラス。おまけに日系企業とは違い、クビというワードがチラつくなど精神的に辛い部分があるでしょう。

一方、総合商社はほぼ終身雇用潰れるリスクもほぼ無し。おまけに許容範囲の残業時間

それなのにもらえる給料は20代後半で大台1000確定。海外手当も入れればもっとぶっ飛んだ額になるらしいですね。

それでもって、世間体も抜群。グローバルな仕事にも携われると。

このように、ブランド力も給料も高い上に、生活の中である程度の余裕を持てる点が魅力的に見えるのでは無いでしょうか。

だからこそ、特段やりたい仕事など無い就活生が総合商社を目指しがちになるのだと思います。

(2)スマートでコミュ力の高いOB

総合商社狙いの就活生が避けては通れないOB訪問。

このOB訪問というイベントで就活生は総合商社就活の泥沼にハマっていきます。

理由はOBのスマートな出で立ちに魅了されるから。

やはり総合商社就活を勝ち抜いてきたOBだけあって、コミュニケーション能力が高いのはもちろん、見た目も爽やかな方が多いのです。

おまけに、昼食代も颯爽と奢ってくれると。こうして就活生は、「自分もこんなカッコいい大人になりたい」と感じてしまうのです。

そうして、総合商社に入ったから魅力的になるのではなく、そもそも魅力的な人しか総合商社に入れないという事実を忘れ、就活生は総合商社にハマっていくことに。

ひぐま
ひぐま
商社マンは輝いて見えがち
ガチで商社就活をしてた僕が語る、各商社ごとの雰囲気と違い各商社ごとに雰囲気は結構違う 就活生に絶大な人気を誇る総合商社。 似たような仕事をしていても、企業によって雰囲気は全然違うもので...

就活生よ、総合商社の誘惑から目覚めよ

こうしてミーハー就活生はもう総合商社にメロメロです。(19卒就活生の僕も含め)

本当にやりたい仕事を見失ったまま、引き返せない総合商社就活という方向へ舵を切っていってしまうと。

ただ、そんな就活生に一つの質問を投げかけたい。

他の業界もちゃんとOB訪問してる?総合商社以外もちゃんと会って話聞いてる?

総合商社にハマった皆さん、ちゃんと他の業界にもOB訪問をしていますか?

総合商社狙いの学生って、5大商社のOBと何人も会うことに専念してしまい、就活にかけられるほとんどの時間を総合商社対策に使ってしまうと思うんです。

そのため、他の業界に時間を割くことが出来ず、ちゃんと仕事を理解したという自信があるのは総合商社だけになってしまいがち。

気づいたら本選考まで時間もなく、「何となくやりがいもありそうだし、OBさんもカッコいいし、待遇も良い。やっぱり総合商社かな」という考えになってしまうのかと。

ひぐま
ひぐま
一番ちゃんと就活したし、総合商社でいいかってなってしまうんだよね

総合商社が就活生にとって悪魔的に魅力なワケ

これまで考察してきたことから分かるように、総合商社が就活生にとって悪魔的に魅力的なワケは以下の通り。

それは、総合商社就活をする上では避けては通れない「OB訪問システム」が根源だと言えるでしょう。

イメージがつきづらく様々な事業を展開している総合商社の業務を理解するためには、どうしても多くのOBから話を聞かないとダメなもの。

そのため、「商社の仕事、あんまり面白そうではないな」と感じた就活生でも「もっと他に魅力的なカンパニーがあるかもしれない」と思ってしまい、OB訪問を続けてしまうのです。

そうこうしているうちに、本選考間近になった就活生は今まで総合商社就活にかけた時間を思い出し、「損切り」することができず、そのまま総合商社だけに向かってしまうのかと。

総合商社就活生から、他の業界にを検討する時間を奪い取る蟻地獄といえるでしょう。

ひぐま
ひぐま
仕事内容が広すぎるが故の闇

就活生が総合商社に惹かれていくフロー

これまで考察してきた、「就活生にとって総合商社が悪魔的に魅力なワケ」を実際の就活フローに落とし込んでみました。

総合商社狙いの就活生は、以下のフローにハマっていないか確認しておきましょう。

  1. 就活開始。
  2. 憧れの先輩が「商社」に行ったことを知る
  3. 調べると年収も高くモテるらしい。商社が志望業界に入る
  4. 商社はOB訪問が必須と知る。実際にOB訪問申請を送ってみる
  5. OB訪問に寛容な業界のため、すぐにアポを獲得
  6. 実際にOBと会う。爽やかな見た目コミュ力で志望度UP
  7. OBから「僕は石炭だけど商社はもっと色んな仕事がある。どんどん他のOBに仕事のこと聞くと良いよ」と言われ、他のOBを紹介される。
  8. 仕事自体に面白さは感じなかったが、カッコよさに惹かれてしまう。自分のやりたいことがきっとあるはずと信じ、OB訪問を重ねる。
  9. 何となく事業経営に惹かれ、仕事へも悪くないと思い始める。いつの間にか本選考3ヶ月前。今度は各商社の社風を知るためにまたOB訪問。
  10. 各商社5人程度OB訪問終了。他の企業に割く時間はほとんど無くなり、本当にこれで良いのか不安になる。だが、これだけ時間をかけたのでもう戻れない。さらにOB訪問を重ねる
  11. 本選考へ。商社以外もエントリーしたが商社が本命。採用人数が多いので、なんなく内定を獲得。お世話になったOBへの挨拶も済ませ、褒められる。大学でも友人に一目置かれる。幸せを噛みしめる。
  12. 内定式前、あらためて「配属リスク」や「入社後の宴会芸」などについて考える。やっぱり配属希望はなかなか通らないらしい。「俺って本当に商社で良かったんだっけ?」「最終的に何したいんだっけ」と不安になる。

総合商社で良いのか、一度冷静になって考えてみよう

この記事では就活生にとって総合商社が悪魔的に魅力的な理由を考察してきました。

もちろん、多少なりとも筆者のバイアスはかかっていることでしょう。中にはちゃんとした理由から総合商社を目指している就活生もいるはずです。

ただ、総合商社を狙う就活生は、得てしてこのパターンが多い。就活を終えた後に後悔している人がいるのも事実です。

本当にやりたいことが総合商社と一致するならばよいのですが、そうでない場合の可能性も十分ありえます。

就活中、「総合商社カッコいい」と脳をストップさせるのではなく、あらためて「自分は何がしたいのか?」「そのためには何をすればよいのか?」と夢から逆算するようにして欲しいと筆者は切に願います。

この記事を読んだ就活生が賢者モードになってくれれば幸いです。

それでは。

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