ES・SPI・GD・面接に自己分析など、さまざまな対策が求められる就職活動。
やることが多すぎて、どのようなスケジュール感で対策をすればよいのか分からなくなっている就活生も多いことでしょう。
上記のような「就活のスケジュール感」を知りたい就活生に向けて解説をします。
倍率の高いトップ企業内定のためには、早期から計画的に動くことが重要。
きっちり、スケジュール感を把握して、就活をスムーズに進められるように準備していきましょう。
Contents
24卒向け-理想の就活スケジュール
早速ですが、トップ企業内定に向けた就活スケジュールをご紹介します。左端4月に当たる部分は、大学3年生の始まりと捉えてください。
スケジュール感
- 黄色(濃)・・ガッツリ対策
- 黄色(薄)・・まずまず対策
- オレンジ丸・・内定獲得の目安時期
(1)大学3年4月~6月までの就活スケジュール
大学3年の4月~6月にあたる期間は、7~8月(サマーインターン選考)に向けた準備期間です。この時期にどれだけ対策をできているかによって、インターン通過率が変わり、結果として早期内定の獲得率が変動します。
優先的に対策をしておきたいことは「自己分析」と「グループディスカッション」。
おろそかな自己分析によって就活のゴールが曖昧な状態だと、全く興味のない業界/企業の選考やインターンのために貴重な夏休みを割くこととなってしまいます。また、過去の経験をきちんと棚卸し整理できていないと、ESや面接でうまく自己PRできないというデメリットも。
また、意外にも重要なのが「グループディスカッション」。初対面の人とよくわからないお題についていきなり議論するという特異な状況に、早期から「場慣れ」しておき比較的得意な立ち回りやお決まりの勝ちパターンを覚えられるとグッと楽になります。
サマーインターンまでであれば、まだグループディスカッションに慣れている人が少ないもの。あまり頭が切れない学生でも、場慣れをしているだけでバリューを出す(出せている感をだせる)ことができるんですよね。
結果として、企業から評価される&早期内定獲得に近づけるので、重点的に対策をしていただきたい。
対策方法としてはケース対策の書籍を読んで課題解決のフローを頭に叩き込んだり、就活サービスが開催する模擬グループディスカッションするなど。詳しくは下記リンクにまとめてます。
(2)大学3年7月~10月までの就活スケジュール
つづいては大学3年7月~10月までの就活スケジュールについて。サマーインターン選考&本番と秋冬インターンに向けた準備期間に当たる箇所です。
サマーインターン選考
大学3年7月に入ってからはESの仕上げに入りつつ、SPIなど主要なWEBテストの問題集は1周程度すませておきたいところです。
巷では「WEBテストは出回っている解答集を使えばOK。人事もそれを承知したうえで、解答集をもらえるだけの人脈がある学生を選別している」なんて話が出回っていますが、ちゃんと対策はしておきましょう。
というのも、トップ企業はテストセンターで受験する形式のWEBテストを本選考で採用しているケースがとても多く、解答集なるものは結局通用しなくなるから。解答集が出回っているのは事実としてありますが、解答集頼りになると本選考で苦労します。
なお面接に関しては正直慣れていくしかないところもあるので、序盤から躍起になって対策をする必要はないかなと。最近ではYouTubeで「**内定者の面接を公開!」なんてコンテンツもたくさんあるので、そういった動画を見ながら「評価される面接のポイント」を学んでおくと良いでしょう。
サマーインターン選考では、興味のある業界に加え「箔付け」につながる内定直結インターンも積極的にトライをしていきましょう。
経団連ルールに縛られない外資系企業ではサマーインターン実施直後に本選考→最終面接のケースもあります。ONE CAREERなどの大手就活メディアでは、内定直結の有無等も記載されているのでチェックしておくと良いかなと。
また、選考の際には調子に乗りすぎないことも大事。早期から対策を始めた学生でたまに見かけられるのが、就活始めたての初心者就活生にマウントをとるという行為。
グループディスカッションで微妙な発言をしたから無碍に扱う、グループ面接でとんちんかんなことを言っているから鼻で笑う、みたいな行為はしっかりマイナス評価に繋がりますので辞めましょう。人間性疑われます。
サマーインターン本番
サマーインターン本番では「常に見られている」という意識を持ちましょう。
「選考には一切関係ありません」とぬかしおる日系企業の言葉は信じぬように。営利目的の企業がわざわざコスト割いてまで選考に関係のないイベントを開くはずがありません。
座学・グループワーク・発表・休憩・打ち上げ中の態度はすべて見られているという認識のもと行動をしましょう。(見られていない可能性もありますが、やっておくに越したことはないので)
ちなみにインターン中は斜に構えず一生懸命取り組めば基本的に大丈夫です。意識することとしては「一緒に働きたい」と思われるような行動を意識すること。このあたりのポイントはまた別途記事書こうと思います。
サマーインターン後
サマーインターンが終了し、秋冬のインターン選考が徐々に始まる大学3年9~10月は、今一度自己分析をしておくことをおすすめします。
サマーインターンでは「この業界/企業なら自分のやりたいことができそう」などと仮説をもったうえで臨んだかと思いますが、実際にそうした企業のインターンに参加してみてどうだったのか、整理しておきましょう。
想像どおりならばそのまま突き進んでOKですが、イメージと違って微妙だったならば「本当にやりたいことはなんなのか」を改めて考え直すことをおすすめします。その上で秋冬インターンに応募する企業を選定するようにしましょう。
インターン選考と本番を経て、ESや面接において評価されるポイントがある程度わかってきた頃かと思います。
ですので改めて自分自身の鉄板ネタ(学生時代の経験や自己PR)を見直してみましょう。面接官に響くような表現や会話のフックを散りばめられているのか、再度表現ブラッシュアップするのが効果的です。
おすすめは外資系総合コンサルです。いわゆるBIGやアクセンチュアなど。理由は「ある程度ハイレベルな就活生に囲まれた環境でも動じなくなるから」「比較的内定が取りやすい割に、ある程度の箔付が期待できるため」です。
外資系コンサルに応募する学生はそれなりに自身の能力に自信をもった学生ですので、就活力(就活をゲームとしてうまく攻略する力みたいな)が基本的に高めです。
総合商社等のトップ企業に応募してくる学生も同様に、自分自身に強い自信がある就活力が高い学生。いきなりこうした実力者揃いの環境でGDや集団面接をすると動揺する可能性もあるので、レベルの高い環境で結果を出すトレーニングが積める点は良いと思います。
また、戦略コンサルに応募する学生ほど頭ひとつ抜けて優秀というわけでもないので(筆者自身もそうです)、自信を失いすぎるということもないかなと。
戦略コンサルより採用人数も多く求められる能力も一段以上低いので比較的内定が取りやすく、それでいて「一応コンサルに内定するだけの頭脳はある」と他社選考時に能力を担保できることにもつながるので、外資系総合コンサルはおすすめですね。
(3)大学3年11月~大学4年3月までのスケジュール
つづいては大学3年11月~大学4年4月までのスケジュール。秋冬インターンと企業説明会やセミナーが盛んに開催される期間です。(情報解禁ルールの変更等の影響を受け今後も変わるかもですが)
秋冬インターンについては特に記載すべき事項はありませんが、その後の1月~4月(本選考開始前くらい)まではやることがてんこ盛りです。
まずは自己分析の総仕上げ。自分自身は変化していくものなので「自己分析が終わる!」なんてことは無いのですが、これまでの就活経験を通した気がついた学びなどをベースに再度ブラッシュアップしておきましょう。
ES・面接も同様です。もう対策をする時間はこれ以降残されていないので、これまでの就活経験をフルに活かし、「俺/私の考える最強回答」を考えておくこと。
WEBテストは全て正答&最高評価をとりにいく勢いで。大学受験の頃(人によっては中学・高校)を思い出し、同じくらいの熱量をかけて対策をすべきです。よく舐められがちなWEBテストですが、ここを通過できないとES読んですらもらえないので。
OBOG訪問です。「志望動機」を説得力あるものにするにはOBOG訪問しかないんじゃないでしょうか。よく就活生が困る質問として「それってうちじゃないとダメなの?」というものがあります。
同業他社とやっていることがほぼ変わらないにもかかわらず、就活生にこんな質問を投げるのはひどく残酷だなと思いつつ、多くの面接官は熱意を確かめるべく聞いてくることでしょう。
そんなときに役立つのが「御社の**さんに心から憧れたから」。この理由に関しては面接官も否定しようがなく、納得感のある回答になると。
ただこの回答をするためにはOBOGから直接話を聞いておく必要があるので、OBOG訪問をおすすめしているというわけです。今ではオンラインで気軽にOBOG訪問できますし、年始明けくらいあから積極的に実施しておきたいところ。
(4)大学4年4月~6月までのスケジュール
最後は多くのトップ企業の本選考が実施される4月~6月について。情報解禁と選考時期の自由化?によって多少マシにはなっていると思いますが、それでも破茶滅茶に忙しい時期になるでしょう。
というのも書類選考者向けセミナーや説明会、人事面談や各種選考が大量に予定されているから。選考を4社くらいハシゴするなんてこともあります。
この時期は面接での回答をブラッシュアップしつづけることくらいです。ただそれ以上に大事なのはメンタルを保つこと。自分を卑下しすぎないこと。
大量に面接が入る時期ということはそれだけ大量に、連続して落ちる可能性がある時期でもあります。これまで色々と対策をしてきたにもかかわらず落ち続けるとなると結構メンタルにくるものです。実際、Twitterでも多くの就活アカウントが病んでいるのをみかけます。
「メンタルを維持できるように友人や家族に相談して」なんてことを書こうとしましたが、もうちょっと使えるお話をすると「本選考にエントリーする企業数を増やすことで、持ち駒が減っていくストレスを少しでも和らげる」ことをおすすめします。
なぜか20社程度でエントリーを済ませる就活生がいますが、本選考時点で内定を獲得できていないのなら50,60社程度。なんなら100社程度エントリーしても良いくらいです。受験と違って受験料かからないので。
2次募集のタイミングで応募するという手もありますが、そもそも枠がすくなく募集しない企業も多くあるため、1次募集のタイミングで出せる限りESを出す方が建設的です。
あとは就活終了後も調子を乗らないこと。人事はよくみています。変な配属にならないよう謙虚にすべきです。また友人関係も同様。良い企業から内定をとれたからといってマウントをとるのはやめましょう。
スケジュールにあわせた対策を
以上、この記事では「トップ企業に入りたい!」という方に向けて、就活スケジュールをご紹介してきました。
ほかにも様々な就活対策記事を書いているので興味あれば諸々みてみてください。
【完全版】就活のやり方-わからない方に向けて丁寧に解説にて、ニーズに合わせた記事まとめているので、あわせて参考にしていただけると良いかもしれません。
それでは。