就活コラム

映画館に行くと恋愛映画のCMが腹立つほど多い理由とは-ケース対策

恋愛映画

なぜ日本には恋愛映画がこんなにも多いのか

映画館に行くとしょっちゅう流れる恋愛映画のCM。

どの時期に映画見に行っても「先輩と禁断の〜」とか「幼馴染との恋キュンだ〜」みたいな広告がバンバン流れていますよね。

しかも決まって女優は土屋太鳳。最初の頃は何とも思わなかった土屋太鳳さんも、度重なるCMのせいで嫌いになりつつあります。

ただ、土屋太鳳さんは悪くない。悪いのは恋愛映画を量産し続ける日本の映画界のはず。

「何でこんなに恋愛映画が多いの!?」と怒り心頭の皆さん、僕と一緒に理由を考察していきましょう。

そもそも恋愛映画ってどれくらいあるの?

「もしかしたら恋愛映画って実は多くないのかも」と思った僕は、一年間でリリースされた日本の恋愛映画を数えてみることに。

CMがねちっこいから頭に残るだけで、意外と恋愛映画少ないかもしれませんからね。

Wikipediaの「2017年の日本公開映画」を参考に、恋愛映画を抜粋してみました。なお、アニメ映画は除外しています。

出典:2017年の日本公開映画 – Wikipedia

ヌケモレあったらごめんなさい。

  • イタズラなkiss THE MOVIE 2 〜キャンバス編〜(1月)
  • 君と100回目の恋(2月)
  • 一週間フレンズ。(2月)
  • きょうのキラ君(2月)
  • ひるなかの流星(3月)
  • PとJK(3月・土屋太鳳)
  • ReLIFE リライフ(4月)
  • ピーチガール(5月)
  • 兄に愛されすぎて困ってます(6月・土屋太鳳)
  • 君の膵臓をたべたい(7月)
  • 奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(9月)
  • 恋と嘘(10月)
  • 先生! 、、、好きになってもいいですか?(10月)
  • 一礼して、キス(11月)
  • 8年越しの花嫁 奇跡の実話(12月・土屋太鳳)
  • 未成年だけどコドモじゃない(12月)

こんなかんじですね。全シーズン、常に恋愛映画が作られていることがわかりました。バレンタインやクリスマスなど、恋愛イベントが増えると映画も増える傾向にあるようですね。

とにかく、恋愛映画はやっぱり多いことがわかったと思います。

日本に恋愛映画が多い理由

それでは恋愛映画が多い理由を一緒に考えていきましょう。

そもそも、映画制作側が恋愛映画を作りまくるモチベーションってどこにあるんですかね。おそらく、「損失を被るリスクが小さく、安定して利益を出せるから」でしょう。

じゃあ利益ってどうやって出るのでしょうか。僕の仮説だとこうなります。

恋愛映画が日本に多い理由を分析した記事のイメージ

この売上の部分が大きく、コストが小さくなれば利益って増えますもんね。一つひとつ要素を詳しく見ていきましょう。

なお、(2)グッズ代と(3)その他の割合は小さいと考えられるため、今回はスルーします。

恋愛映画の売上

(1)チケット代(チケット単価)

まず恋愛映画のチケット単価について。ここは各映画館に依存しますが、基本的に一律でしょう。

ただ、恋愛映画の場合はターゲット層が「10~20代女性」ということを考えると、通常料金よりは単価が安くなる可能性があります。

レディースデーや学割などによって単価が300円程度やすくなりますもんね。そう考えると、恋愛映画は稼ぎにくいように思えます。

(2)チケット代(客数)

続いて恋愛映画の客数について。先程も述べたとおり、ターゲット層は「10~20代女性」。結構限られたレイヤーですよね。

アクション映画は「10~50代男性」、サスペンスは「全年齢」などのイメージからしても、明らかにそもそも対象となる客数が少なそう。

ただ、客数を更に分解するとヒントが見えてきます。

恋愛映画が日本に多い理由を利益から考えた画像

先程述べたターゲット人口のほかに、「映画を見る比率」「恋愛映画を選択する割合」が影響していますよね。

この「映画を見る比率」に関しては「10~20代女性」は2017年時点で17.8%。対して高くありません。

ただ、恋愛映画に出演するのは女性ファンが多い若手俳優。この俳優目当てで映画を見るパターンが多いため、普段映画を見に行かないような層に対してもアプローチが可能という点は強みなのではないでしょうか。

この他にも漫画をベースにした作品が多いため、普段映画を見ない原作ファンも引き込める点も強みですよね。

出典:[映画興行市場に関する調査結果] 2016年の映画参加者は男性20代の割合が拡大 「仲間内での話題」「異なる世界」「新しい知識」を 映画鑑賞にもとめる傾向が高まる – GEM Standard

一方、恋愛映画の選択率という観点ではどうでしょう。まず、女性が好むジャンルは「ラブ・ストーリー」という以下のデータがあることから分かるように、恋愛映画の受けが良い。

出典:女性の関心がある映画ジャンルは「ラブ・ストーリー」|ビデオリサーチ オープンカフェ

そして、あくまでも僕の経験ベースですが、女性は映画館に行く際に同伴するのは女友達のパターン多いかと。ここではお互いが興味のあるジャンルを選ぶ必要に駆られるため、多くの女性が好む恋愛映画を選ばれやすいのではないでしょうか?

また、選択率も実はまだ分解ができます。

恋愛映画の選択率を分析したイメージ
このように、自社の作品を選択する割合というのも要素に入りますよね。この点において、恋愛映画は他のジャンルと比べても圧倒的なアドバンテージがあるかと。

アクションやサスペンス系って、日本以外にも洋画も作成していますよね。特に、ハリウッド映画は予算が日本とは桁違いであり、よりダイナミックな映像を作ることが出来ます。そのため、これらのジャンルには強い競合がいるということに。

対して恋愛映画ってハリウッド全然作ってませんよね。しかも、ひと月にリリースされる恋愛映画は約一本ペース。競合が全然いないため、「恋愛映画を見たい」という層をほぼ100%自社の作品に引き込めることができます。

それゆえ、恋愛映画は当たり外れが少なく、安定した収益を得られると言えるでしょう。

恋愛映画のコスト

つづいて、恋愛映画のコストという観点から見てみましょう。

(1)人件費

恋愛映画の人件費って非常に安くなると考えられます。なぜなら、基本的に俳優の方が若手だから。

メインのヒロイン等は売れている俳優のため、結構な額がかかるかもしれませんが、脇役の方は安い額でセッティングできそうです。

ハリウッド映画やアクション映画のように渋い年配の名脇役を使う必要がないだけでも、相当のコストカットになるのではないでしょうか?

(2)撮影費

撮影費も大きなコストカットが出来ること間違いなしです。恋愛映画って基本的に、設定は日常ですよね。

戦時中だったり宇宙にいったりしない分、衣装代やCGの作成費が大幅に削減できるはず。海外に行く必要もありませんし、近所の路地とかがあれば十分ですし。

結論:恋愛映画は安定的に利益を創り出しやすい

以上の分析から、恋愛映画は「売上は伸びづらいものの、低いコストで作成できること

」が分かりました。

つまり、恋愛映画は「ローリスクローリターンの映画」なのです。安定した観客数、安定した収益を生み出し続けられる映画だと言えるでしょう。

そのため、各映画制作会社はコストがかかる対策の資金集めとして、恋愛映画を使うのではないでしょうか。

だからこそ、恋愛映画はどのシーズンでも常に公開されているのだと僕は思います。

恋愛映画は果たして悪なのか

この記事では恋愛映画が作り続けられる理由を分析してきました。みなさんが毎回映画館にいって「また恋愛映画かよ..」という気持ちになったときは是非この記事を思い出してほしいところ。

ただ、恋愛映画も意外と悪くないものだと僕は思います。今まで恋愛映画って見ていてムズムズしそうで避けていたんですが、彼女に連れられ見に行った「君の膵臓をたべたい」でガチ感動をしてしまったんですよね。

恋愛映画も意外に悪いもんではなく、感動も出来るっちゃ出来ますし、「女子ってこういうの好きなのか..」と勉強になりますよ。

「女ゴコロが分からない..」と悩んでいるそこのアナタは積極的に恋愛映画にチャレンジしましょう。何事も勉強です。おすすめの恋愛映画紹介しておくので必ず見ておくように。

それでは。

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