就活を始めると、何度も聞くことになるであろう「自己分析」というフレーズ。
なんとなく目的はわかるものの、自己分析の必要性を正しく理解していない方も多いのではないでしょうか。
ただ、自己分析の目的や必要性を正しく理解できていないと、自己分析はダラダラと思い出を振り返るだけの時間になってしまいます。
自己分析にかける時間を最大限有効に活用できるよう、きちんと自己分析の目的・必要性を把握しておくことが大切です。
この記事では、「自己分析の目的・必要性」について丁寧に解説をしていきますので、ぜひ参考にしてください。
自己分析のするうえでの心構え
そもそも自己分析の目的とは?
自己分析とはそもそも何か。まずはここから解説していきます。
読者のみなさんは自己分析の目的をどのようなものだと考えているでしょうか。
この回答は半分正解で半分間違い。というのも、人生を振り返ることはあくまでも手段でしかないから。
本当の自己分析とは、「これまでの人生を振り返ること」を通して、「自分という人間を正しく知ること」が目的。
「何をいまさら」と思う方もいるかもしれませんが、皆さんは皆さんが思う以上に、自分自身のことを知ることができていません。
たとえば、「大事にしている価値観」「得意なこと」「好きなこと」を聞かれたとき、すぐに答えることができるでしょうか。
なんとなくボヤっとイメージはできるかもしれませんが、きちんと言語化できる方は少ないかと思います。
こうした「価値観」を正しく把握し、言語化できる状態にまで整えることこそが、自己分析の目的です。
単に過去を振り返るだけでは不十分。目的と手段を履き違わないよう、気をつけましょう。
過去を振り返ることで、自身の価値観や経験を言語化できるようにする作業
自己分析の必要性とは?
以上、ここまで自己分析の目的について説明してきました。
ここからは、自身の価値観や経験を言語化する自己分析の必要性について解説します。
自己分析の必要性は下記の通り。
自己分析の必要性
- 企業に自己PRするために必要だから
- 自分にあった仕事を見つけるために必要だから
(1)企業に自己PRするために必要だから
自己分析が必要な理由1つ目は、企業に自己PRするために必要だから。
就活は「ESの上限文字数」や「面接時間」など、企業にアピールできる機会に限りがあるもの。
そうした制約下において、自身のことを最大限アピールするためには、相手が求めている回答に対して自身の経験や強みをうまくアレンジしながら、端的に伝えることが求められます。
上記のように、面接官の質問意図を汲み取った上で、自身の経験のなかで最適なエピソードを熱を込めて伝える必要があると。
仮に自己分析を通して自身の強みや経験を棚卸しできていないと、回答速度が遅れて面接時間を圧迫してしまうでしょう。
また、回答できたとしても自己PRの要素を組み込むことができず、ただ相手に思い出話を語ってお終いになってしまいます。
企業にアピールすることができる貴重な機会で最大限成果を出すために、トークの材料を整理しておく自己分析は必要と言えます。
(2)自分にあった仕事を見つけるために必要だから
自己分析が必要な理由2つ目は、自分にあった仕事を見つけるために必要だから。
自己分析をしないまま漠然と就職活動をしてしまうと、「興味が全然わかない」「うまく成果が出せない」といった苦しみに悩まされる確率がグッとあがってしまいます。
具体例を説明した方が早いので、筆者の友人A君を例にご説明しましょう。
金融業界に就職したA君のお話
中央大学経済学部を卒業したA君。
サークル引退後、就職活動を開始しました。やりたい仕事というものがよくわからないので、とりあえず「経済学部だし金融系を見ようかな」と思ったとのこと。
秋インターンでは損保生保やリース系の会社に参加し、そこから興味をもった&優遇を受けたリース会社に無事内定。
人事面談では営業を希望したものの、真面目そうという理由から配属は経理部に。
入社してから数年が経過したが、固い会社の風土が好きになれず。
おまけに自分はそこまで真面目な方でもなく、意外と大雑把で豪快な方なので仕事もそこまで合わないと。
改めて自己分析をするなかで「自身の表現力で他人の心を動かすこと」が本当にやりたいことと気がつき、転職を検討中。
いかがでしたでしょうか。
本当にやりたかった仕事と現実にギャップがありすぎて「自己分析していないでしょ?」と違う方も多いかもしれませんが、彼も就活生時代、一応自己分析っぽいことはやっていました。
ただ、それが単に「過去を振り返る作業」で終わってしまっていたために、やりたい仕事を正しく理解できていなかったというわけです。
上記のように、「なんとなく興味がありそう/得意そうな業界」でも、きちんと自己分析をしてみた結果、自分には合っていないことが往々にしてあるもの。
自己分析を通して「好きなこと」「得意なこと」を把握できてやっと、自分と相性の悪い業界を除外できるにようになるので、自己分析は必要性はあると言えます。
①企業に効果的な自己PRをするため
②自分にあった仕事を見つけるため
正しく目的を理解し、有意義な自己分析を
以上、この記事では「自己分析とは?」「自己分析の必要性とは?」について解説してきました。
あらためてお伝えをしたいことは、自己分析は「過去を振り返る作業」ではなく、自身の価値観や強み・経験を棚卸しすることが目的の作業であるということ。
ただ、自己分析をしばらくやっていると、つい手段と目的が入れ替わってしまいがちになるのも事実。
定期的に「なんのために自己分析をしているんだっけ?」と自身に問いかけながら自己分析を進めることをおすすめします。
自己分析のやり方については、自己分析のやり方解説!簡単にできるおすすめの方法を一挙ご紹介にて解説していますので、あわせて参考にしてください。
それでは。
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