BIG4は何が違う?
戦略だけでなく、実行フェーズまでを担当する総合コンサルティングファーム。
そんな総合コンサルの中でも、デロイト・PwC・KPMG・EYの4社はまとめてBIG4と呼ばれており、就活生からの人気も高い企業群です。
そんなBIG4を受ける就活生は多くの場合、複数社を併願することになるでしょう。
そこで多くの就活生が悩むのが「志望動機の作成」。社風や特徴の違いが分からず、どのように志望動機を伝えれば良いのか分からなくなりますよね。
この記事では、実際に19卒としてBIG4の選考を受け、内定を獲得した筆者が感じた各社ごとの違いをお伝えします。
ぜひ、皆さんの志望動機作成に役立ててください。

(1)デロイトの特徴・社風
まずはデロイト トーマツ コンサルティングについて。
デロイトの特徴は「プール制」という制度でしょう。具体的に言うと、特定の部署にどっぷりと身をおくのではなく、様々な事業部の仕事を少しずつ経験できる「ジョブローテーション」のようなものです。
特に関わりたい領域がない就活生にとっては、入社後に自分のやりたいことを見極められることが出来るこの制度は魅力的なはず。
また、PwCとは異なり、戦略コンサル採用/経営コンサル採用などと入り口が分かれている訳ではないため、戦略領域に関われる可能性もあるようですね。
社風については、僕がお会いしたOB・OGの方の雰囲気から考察するに「冷静・穏やか・控えめ」という感じ。
他のファームと比較して、多少「優しさ」の面が強いと個人的には感じました。
(2)PwCの特徴・社風
続いてプライス・ウォーターハウス・クーパース(PwC)について。
PwCの特徴は、デロイトとは異なり入社後から特定の部署に配属されるという点。やりたい仕事が明確に決まっている方には嬉しいポイントでしょう。
ただ、入社の時点で「戦略部門=Strategy&」「総合部門=PwCコンサルティング合同会社」と分かれていることは要注意。
PwCコンサルティング合同会社に入社するとピュアな戦略案件に関われる可能性は極めて低いと言えるので、戦略に興味がある方は辞めておくべきです。
社風についてですが「快活・社員同士の仲が良い」といった感じ。他のコンサルティングファームとは異なり、良い意味でコンサルっぽくないことが特徴的です。
社員同士で休日にBBQを行ったりするなど、少し「ウェイ」の要素が入っているようにも感じました。
「コンサルに入りたいけど、コンサル特有の根暗っぽい雰囲気が嫌い」という方にはおすすめできます。

(3)KPMGの特徴・社風
続いて、KPMGコンサルについて。
KPMGの特徴は、日本に進出してからまだ日が浅いということ。デロイト・PwCと比べて日本の進出が遅く、若干ベンチャーのような雰囲気があるそうです。
社風としては「動物園・カオス・自由」といった感じ。新卒採用をしてからまだ日が浅いため、新卒上がりの社員が少なく、中途社員が多いことがその理由のようです。
まだ企業文化というものが醸成されていないため、様々な社風が入り混じった状態のようですね。
(4)EYの特徴・社風
最後に紹介するのは、アーンスト・アンド・ヤング(EY)。
KPMGと同じく日本進出がデロイト・PwCよりも遅いため、BIG4の中では存在感が薄いと言えます。
19卒の選考ではまだ体制が整っていないのか、選考段階に多くの不備があり就活生から不満を集めていました。
ただ、世界的には就活生から人気の企業であり、デロイト・PwCよりも人気を集めている企業なようです。
ベンチャー気質な風土が好きな方にはおすすめかもしれませんね。
実際にOB・OG訪問をしてみよう
BIG4の社風・特徴を紹介してまいりました。
BIG4は海外拠点数や事業規模などに大きな差異がないため、違いが分かりづらいもの。
ただ、面接においては「なぜ総合コンサルの中でもウチなのか」という質問が聞かれがちなので、各社の違いを自分の言葉で表現できるようにしたいところです。
実際にOB・OG訪問を通して各社の違いを言語化出来るようにしてみてください。
それでは。
