就活では総合商社や外コン・大手メーカー等から内定を獲得しました。
大手就活サイトのライター経験後、自分でサイトを作って”キャリアに役立つ情報”を発信しています。
後輩の就活相談をしていると、必ずと言ってもいいほど聞かれる「就活の軸」に関する質問。
なかなか就活の軸が定まらず迷走している方も多いのではないでしょうか。
僕も就活生時代、迷走していたうちの一人。
ただ、就活を終盤にやっと就活の軸を見つける方法を自分なりに理解でき、第一志望の企業から内定を獲得することが出来ました。
また、最近後輩の就活相談をしていく中で、「就活の軸の見つけ方」を上手く言語化できるようになったので、この記事で共有したいと思います。
Contents
そもそも就活の軸を見つける必要あるの?
就活生だったころ、僕は「正しい就活の軸なんてどうせ見つけられないんだから、時間割くだけ無駄」と考えていました。
まず内定を取ることが第一。内定を取れなければそもそも選択すら出来ないんだから選考対策をひたすらやっていれば良い
ただ、今になって就活生と相談したり、彼らを評価する立場になって思うことは「就活の軸は見つけた方が有利」だということ。
理由は以下の二点です。
- 手当たり次第受けていると必ずヌケモレが発生する
- 就活の軸がある学生の方が魅力的に見える
(1)手当たり次第受けていると必ずヌケモレが発生する
「とにかく色々な業界・企業を受けてたら、いつの間にか就活の軸が見つかる」と思っている方、要注意です。
本来全く興味のない業界に時間を浪費することになり、自分の軸と合致する企業を見る時間がなくなることがその理由。
いつの間にか本選考の時期になり、就活を終えた後に「見ておけばよかった」と後悔することになります。
というのも、僕の場合は「総合商社対策」に莫大な時間を割いてしまった結果、こんな就活に。
- 就活の軸が決まらず、手当たり次第受けていた
- 興味のあった外資系消費財MKT職の募集が既に終了していた
- 商社対策に時間を取られすぎ、興味のあるITを受ける時間が無くなった
このように、就活の軸が無かったが故、就活が非効率的となった結果、今思えば自分と親和性の高かった企業を受けられるチャンスを逃してしまいました。
(2)就活の軸がある学生の方が魅力的に見える
これは就活生との面談で判明したこと。
「就活の軸は?」とか「やりたい仕事は?」っ聞いたときにパッと答えられる学生の方が正直優秀に見えてしまいます。
明確な夢とか志望軸がある学生の方が、「ウチとマッチしているのか」という点で評価しやすいですし。
その結果、「一緒に働きたい」「応援したい」という気持ちに不思議と繋がるので魅力的に見えがちです。
就活の軸はどうやって見つける?
さて、就活の軸を見つける重要性を理解したところで、本題に移りましょう。
就活の軸を見つける方法は、今までの人生で感じた以下の2点を整理すること。
- 良いと思った点・嬉しかった点
- 悪かった点・嫌だった点
この2点を今までのコミュニティ・経験毎にひらすら書き出していきます。
ここで書き出したものの共通点をまとめると、「自分にとって重要な軸」が見えるでしょう。
実際に僕が就活の軸を見つけた作業例
先程紹介した「就活の軸の見つけ方」を実践した例をここでは紹介。以下の図を御覧ください。
項目 | 活動・組織 | 良い・嬉しかった点/瞬間 | 悪い・嫌だった点/瞬間 |
小学校 | 転校 | 新しい関係性を築けた | ネチネチとした人間関係。過度なチームプレイ。 |
クラス | 試験やイベントで結果を出し、中心的存在になれた時 | 媚びへつらう人間関係 | |
中学 | 部活 | 努力の結果、レギュラーを獲得した時。体育会で上下関係がしっかりしていた点。 | 活躍できず、疎外感を感じていた時。 |
高校 | クラス | 自由な風土。実力(成績)さえあればある程度のことを許容してくれた点。 | 似たような人間しか集まっていない事。 |
部活 | 努力が数値として明確に現れた時。自分で練習メニューを工夫できた事。 | 大会のとき長々と拘束されるシステム。練習をサボるとクビになる点。 | |
塾 | 努力が数値として現れた時。塾に従わず自己流の勉強法で成績をあげられた時。 | 納得しない勉強法を矯正させれらた時。 | |
アルバイト① | 自分の強みを活かせるポジションを任された時。 | 押し売りチックな電話営業。相手のニーズを無視した単純営業。 | |
アルバイト② | 周囲から認められた時 | 優秀ではない上司。意味のないルール。風通しの悪い風土。クレームを黙って受けなければならないサービス業。サービス残業のオンパレード。思考などいらない単純作業。 | |
サークル① | 自分の得意分野で勝てた時。 | 大人しすぎる雰囲気。似たような人間しか集まっていない点。 | |
サークル② | チームで一丸となった時。分業制で一人ひとりの役割が明確な時。当日の高揚感。 | 改革のスピードが遅い点 | |
インターン① | 多種多様な人材が集まっており、価値観が変化したとき。 | 自分の役割が不明瞭な時。疎外感を感じた時。 | |
インターン② | 新しい知識を吸収できたとき。優秀な仲間がいて刺激された時。魅力的な上司や理念に出会えたこと。心から良いと言える商材を扱えた時。 | 給料が低い | |
ゼミ | 多種多様な人材が集まっている。好き放題させてくれる点。 | 興味の無い学術分野。優秀では無い人とチームを組むこと。 |
このように小学校時代〜大学時代まで、所属していたコミュニティ・活動ごとに「良い点」「悪い点」をざっと書き出して見ました。
ここで書いた文言の中から、共通する点を抜粋した結果、以下のような点が「就活の軸」に。
- 成果が数字・形として表れること
- ドライすぎずウェットすぎない適度な風土
- マニュアルに縛らず、自分で考え、動かせること
- 多種多様なトップレベル人材が集まること
- プロフェッショナルとして頼られること
- 優秀な人が集まらない環境
- マニュアル通りの働きを求められる環境
- 一般人と直接関わる系の仕事
このほかにも「家庭環境」「友達関係」「得意分野」「興味ある分野」「ない分野」を分析して、更に「就活の軸」をブラッシュアップしました。
就活の軸をまとめると
これまでの流れをまとめると
- 家庭環境=何不自由ない生活。将来できる子にもそのような思いをさせたい
- 友達関係=落ち着いていて芯の強い人と仲良くなりやすい
- 得意分野=プレゼンや面談など、コミュニケーションが絡む分野、分析系
- 興味アリ=先端技術、IT、マーケティング
- 興味ナシ=社会貢献しているという感覚、国際協力
この結果、僕は就活の軸に「給与水準が高い」ことが加わりました。
対して、「接客サービス」「トップクラスではない企業」「変化に乏しい環境」「年収の低い企業」は足切りをすることに。
このように、自分が過去の経験で感じた「ポジティブ」と「ネガティブ」な感情を整理するだけで、簡単に軸が完成します。
今回述べた要点をもう一度まとめておきましょう。
- 小学校〜大学の各経験を一つ一つ分析・評価
- 家庭環境・友人関係・得意分野・興味についても書き出す
- 上記の共通項をまとめ、就活の軸に落とし込む
ちなみにですが、自己分析にはもう一つおすすめの方法がありまして。
自己分析のやり方でまとめているのでよかったら参考にしてください。
就活の軸を見つけたら
就活の軸を決め終えたら「そのままアピール」するのではなく、各企業にあわせて文言を変えるようにしましょう。
企業に合致しそうな軸は猛プッシュ、合わないな軸は隠したり、重要度の低いものとして扱うのが定石です。
就活の軸を見つけて効率的に進めよう
就活で絶対に必要となる「軸の見つけ方」について解説してきました。少しでも皆さんのヒントになっていれば幸いです。
志望動機とか就活の軸などはウダウダ考えていても思いつかないもの。
ひたすら書き出してみる、その後整理するのが大事です。
DOPPUでは就活の要となる「自己分析」について徹底的に解説しています。
効率的に自己分析ができる方法をご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
