一部企業のSPIテストセンター選考にて導入されている「構造的把握力」。
見慣れない構造的把握力の問題形式に戸惑う方も多いのではないでしょうか。
上記のような思いを抱える方に向けて、構造的把握力の問題形式・対策方法を丁寧に解説していきます。
SPIテストセンター構造的把握力試験の問題形式・対策方法
Contents
SPIテストセンター構造的把握力の概要
SPIテストセンター構造的把握力の対策をするにあたって、まずは構造的把握力検査で見られているポイント・問題形式を正しく把握しておきましょう。
SPIテストセンター構造的把握力で見られる能力
まずはSPIテストセンター構造的把握力検査で見られている能力について。
結論から言うと、絡み合った事象を脳みそで整理(=構造化)し、正しく状況を把握する力です。
「構造化」のイメージ図
こんな感じで、「同じテーマごとにカテゴライズ」(=構造化)するようなイメージ。
構造的把握力に優れていると、雑然とした状況の中から共通因子を導き出し、誰でも簡単に状況がわかるよう整理することができます。
ビジネスの現場では、様々なカテゴリかつレイヤーの異なる情報が大量に行き交うもの。
そうした状況に混乱することなく、整理できる人材は重宝されるので、一部の企業は構造的把握力試験という追加料金のかかるオプションをつけてまで、就活生に貸しています。
構造的把握力とは、絡み合った事象を脳みそで整理(=構造化)し、正しく状況を把握する力
SPIテストセンター構造的把握力検査の導入企業例
参考がてら、「構造的把握力検査」を導入している企業の一例をご紹介しておきます。
筆者がテストセンターの練習台として受けた企業のなかで、構造的把握力が実際に導入されていた企業は下記の通り。
三菱商事・伊藤忠商事・丸紅・豊田通商・電通・博報堂・アステラス・第一三共・三井不動産
主に、総合商社や広告代理店・製薬メーカーの選考で求められていました。
上記企業群を志望されている方は、きちんと構造的把握力の対策を行いましょう。
SPIテストセンター構造的把握力の出題形式
つづいて、SPIテストセンター構造的把握力の出題形式について。
構造的把握力で出題される問題は下記通りですい。
構造的把握力検査の出題形式
- 言語系の仕分け
- 非言語系の仕分け
①言語系の仕分け
まずはSPIテストセンター構造的把握力で出題される、言語系の仕分けについて。
言葉で説明しても理解しづらいと思うので、早速例題をご紹介します。
言語系の仕分け例題
次の①〜⑤の選択肢を、P(2つ)とQ(3つ)に分ける際、Pに分類される文章はどれか?
- 予定が空いていたらまた連絡するよ
- 一年前の結果なので流石に忘れてしまった
- あの頃に戻れるならあんな過ちはもう犯さない
- 受験勉強を頑張ったら東大に合格できた
- ギリギリまで粘ったからこそ、ホームランが打てた
上記の問題だと、①・③は「もしAならば、Bする」という仮定形の文章。
対して、②・④・⑤は「AだったのでB」という原因→結果の構造になっていますよね。
よってP(2つ)に分類される①・③の選択肢が正解となります。
このように、与えられた短文をそのまま読むのではなく、奥にある文章構造を読み解くのが「言語系の仕分け」です。
②非言語系の仕分け
つづいてSPIテストセンター構造的把握力で出題される問題形式「非言語系の仕分け」について。
こちらも非常に簡単な例題を作成したので、まずは例題をみてください。
非言語系の仕分け例題
次の選択肢から、構造が似ているものを2つ選択せよ
- Aは300円、Bは100円持っている。2人の合計額はいくらか?
- 200円の商品を購入するために400円支払った場合のお釣りはいくらか?
- Aは25歳、Bの年齢は30歳。両者の年齢の和は何歳になるか?
- 太郎は時速5.6km、花子は時速3.4kmで、スタート地点から同時に出発し、一直線に同じ方向へ進む。出発80分後、両者の距離はどれだけ離れているか?
上記問題の場合、「和の計算」が求められている①と③が答えに。
与えられた計算問題の答えは別に出す必要がないのですが、「この問題を解く為には**という計算をする必要がある」という解法について考えることが求められます。
①は合計を求めるので「A+B」、②はお釣りを求めるので「A-B」、③は話を求めるので「A+B」、④は80分後の合計距離を求めるので「(A+B)× 時間」。
だから①と③の構造が同じ、といった感じですね。
以上、構造的把握力試験の問題形式でした。
構造的把握力試験の問題形式は意外にもこの2つだけ。
一見難しいように感じるかもしれませんが、演習を通して問題に慣れると、問題なく解くことができるのでご安心を。
SPIテストセンターの構造的把握力検査で出題される問題は2パターン。
1つ目は「言語系の仕分け」で文章構造が共通した選択肢を選ぶもの。
2つ目は「非言語系の仕分け」で問題の構造が共通している選択肢を選ぶもの。
SPIテストセンター構造的把握力の対策方法
ここからは、SPIテストセンター構造的把握力の対策方法について。
筆者が高得点ボーダー企業の通過率100%に至った、構造的把握力の対策方法は下記の通り。
- STEP1構造的把握力の問題集の解答文から読む
- STEP2じっくり時間をかけて問題集を一周する
- STEP3スピード重視で二周目を解く
- STEP4三周目は誤答した問題・回答に少しでも迷いが生じた問題を解く
- STEP5STEP4を繰り返し、問題文を見ただけで答えが分かるまで仕上げる
①構造的把握力の問題集の解答文から読む
SPIテストセンターの構造的把握力検査の対策でまず行うべきことは、構造的把握力の問題集の解答文を読むこと。
というのも、構造的把握力検査は「解き方のパターン」を暗記しておくことが何よりのポイントだから。
構造的把握力検査は、ほかの能力検査と比べるとクセの強い試験ですので、初見だと何をすれば問題を解くことができるのかが全く理解できず、無駄に思い悩む時間を過ごしてしまいがちなものです。
ですので、まずは構造的把握力の問題集の解答をカンニングし、回答パターンを全て把握することから始めてください。
構造的把握力の問題集は「SPI3 『構造的把握力検査』攻略ハンドブック 」一冊で問題ありません。
②じっくり時間をかけて問題集を一周する
つづいてSPIテストセンターの構造的把握力検査の対策で行うべきことは、じっくりと時間をかけて問題集を一周すること。
自分はどのような問題ならば簡単に解けるのか、反対に自分が苦手とする問題形式は何かを把握することが目的です。
1問につき最大5分程度粘ってみて、それでも解くことができなった問題はマーキングしておきましょう。
③スピード重視で二周目を解く
つづいてSPIテストセンターの構造的把握力検査の対策で行うべきことは、スピード重視で二周目を解くこと。
一周目で誤答した問題も、正答した問題も今度はすべて時間を計測して解くようにしてみましょう。
というのも、構造的把握力検査も他の科目と同様に、一問ごとに制限時間が定められているため。
試験本番ではじっくりと悩む時間はないので、1問あたり最大2分程度の時間制限で解いてみて、時間オーバーしてしまった問題はマーキングしておくと良いです。
④三周目は誤答した問題・回答に少しでも迷いが生じた問題を解く
つづいてSPIテストセンターの構造的把握力検査の対策で行うこと。
それは、誤答した問題・回答に少しでも迷いが生じた問題を解くことです。
ステップ3でも連続して間違ってしまった問題や、なかなか直ぐには回答できなかった問題を徹底的に反復演習しておきましょう。
⑤STEP4を繰り返し、問題文を見ただけで答えが分かるまで仕上げる
最後に、SPIテストセンターの構造的把握力検査の対策で行うべきことは、STEP4を繰り返し、問題文を見ただけで答えが分かるまで仕上げること。
テストセンター本番では、いくら演習したとて、思わぬ難問とぶち当たる機会が大いにあります。
そのような難問に時間を残すことができるよう、簡単な問題は問題文を見た瞬間に解法が思い浮かぶレベルまで仕上げておきましょう。
SPIテストセンター構造的把握力検査の対策で重要なことは、繰り返し問題集をこなすことで、解法を覚えてしまうこと。
問題を見た瞬間に、解法を思い浮かべることができるレベルまで、問題集を反復すると選考通過は硬い。
構造的把握力には入念な対策を
以上、SPIテストセンターの構造的把握力に焦点をあてて、対策方法をご紹介してきました。
何度も申し上げていますが、構造的把握力はクセが強い試験のため、対策が非常に重要となる科目。
構造的把握力を導入する企業はトップ就活生たちがこぞって受ける企業ばかり。
多くの就活生は高評価をとるために入念な対策をしてくるでしょうから、きちんと対策をしておかなければ足切りされる可能性が大いにあります。
ぜひ、今回ご紹介した対策法で演習を重ねてください。
そのほかのSPIテストセンター科目については、【能力検査の極意】SPIテストセンター通過率100%が語る対策法まとめにまとめているので、あわせて参考にしてくださいね。
それでは。
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