多くのベンチャー企業を中心に、募集がされている長期インターン。
名前は知らないけれどベンチャー企業で長期インターンをしてみようか、それとも有名な大手企業での長期インターンを探してみるか、悩まれている方も多いことでしょう。
上記のような思いを抱える学生に向けて、この記事では長期インターンを大手でやる場合・ベンチャーでやる場合の違いについてご紹介します。
ミドルベンチャーとスタートアップ2社での長期インターン経験に加え、現在大手企業で社会人生活をしている筆者が経験ベースに語るので、きっと参考になるはず。
ぜひ参考にしてください。
長期インターンをベンチャー・大手でやる場合の違い。ニーズに合わせた選び方。
Contents
長期インターンは大手・ベンチャーどっちがいい?
それでは早速、本題の「長期インターンは大手・ベンチャーどっちの方が良いのか?」というテーマについて解説していきます。
結論、大手・ベンチャーどちらも良い点・微妙な点はあるので、みなさんが長期インターンをする目的によって良い方は変わるかなと。
大手で長期インターンする場合
まずは大手企業で長期インターンをする場合の良い点・悪い点について。
それぞれ解説していきます。
大手で長期インターンをする場合の良い点
大手企業で長期インターンをする場合の良い点は下記の通り。
- 特定領域の業務に集中できる
- 本選考で優遇されることがある
大手企業というものは「大手」というだけあって、かなりの社員数を抱えているため、きちんと部署によって担当業務が分けられています。
そのため、マーケティング部署のなかでも「CRM部・SNSマーケ部・ブランディング室」など、やるべきことが細かく規定されていると。
そんなわけで、「SNSマーケを長期インターンで学びたい!」などと、やりたい仕事が明確に決まっている方にとっては、その仕事だけに集中することができるのは嬉しいのではないでしょうか。
また、大手企業で長期インターンをすると「本選考で優遇されることがある」という良い点も。
本来ならば「ES→WEBテスト→GD→面接×N回」と長い選考フローを経験しなければなりませんが、長期インターンで高く評価されていると、いきなり最終面接なんてケースもあります。
本選考は面接官との相性など、運の要素も強い選考ですので、長期インターンでじっくりと自分をアピールできるということも、長期インターンの魅力でしょう。
大手で長期インターンをする場合の微妙な点
つづいて、大手で長期インターンをする場合の微妙な点は下記の通り。
- 大きな裁量は与えられづらい
- 募集が非常に少なく、超高倍率
先ほども書いた通り、大手企業は基本的に多くの社員を抱えています。
それゆえ、社員だけでも十分仕事が回るので、長期インターン生に大きな裁量を与えるリスクをとる必要が全くないと。
なので、長期インターン生はよほど信頼を獲得しない限り、自分一人で回す案件などは与えられず、基本的には先輩社員のサポートに回ることになるでしょう。
また、大手企業はわざわざ長期インターン生を雇わずとも仕事が回るため、ほとんど長期インターンの募集をしていません。
にもかかわらず、ネームバリューのある企業の長期インターンは学生から人気ですので、相当優秀でない限り長期インターンの内定は獲得できないというわけです。
そもそも自分のいきたい大企業が長期インターンを募集していないことの方が圧倒的に多いでしょうし、大企業での長期インターンを希望していたとて、ほとんど叶わぬ希望というスタンスでいた方が良いかと思います。
それくらい頑張らないと、大手企業で長期インターンをすることは難しいです
ベンチャーで長期インターンする場合
つづいては、ベンチャー企業で長期インターンをする場合のメリット・デメリットについて。
それぞれ解説していきます。
ベンチャーで長期インターンをする場合の良い点
ベンチャーで長期インターンをする場合の良い点は下記の通り。
- 比較的裁量が大きめ
- 色々な業務が経験できる
- 比較的受かりやすい
ベンチャー企業は「スタートアップ・ミドル・メガ」と事業フェーズにもよりますが、基本的に大きめの裁量が与えられます。
というのも、都度発生する業務に対して、社員数が足りていないから。
長期インターン生でも、きちんと評価をされていて自主的に提案ができる人間であれば、本来ならば社員がやるべき業務も任されやすい傾向にあります。
ベンチャー企業は大手企業ほど業務がうまく切り分けられていないので、特定領域の業務にとどまらず、かなり広い範囲の業務を扱うことになります。
たとえば「マーケティング部」の場合、先ほどあげたSNSマーケに加え、オウンドメディア運用や記事のライティング・DMの送付作業など、かなり多くの業務をこなすことになると。
専門性という観点では大手の方がひとつのことに集中できるので良いかもしれませんが、マーケであればマーケにまつわるあらゆることが経験できるので、大手よりもビジネス全体を俯瞰した思考力が養われると筆者は考えます。
長期インターンを募集している企業のほとんどは人手が足りていないベンチャー企業ですので、そもそもの求人数が多く、大手と比べると倍率が低くなりがちなのです。
ただ、有名メガベンチャーとなると大手よりも高い選考倍率であるケースもあるので、一概には言えないのですが、比較的入社難易度は低いと考えて良いでしょう。
ベンチャーで長期インターンをする場合の微妙な点
つづいては、ベンチャーで長期インターンをする場合の微妙な点について。下記の通りです。
- きちんとした研修は期待できない
- 方向修正などの変化が結構多い
ベンチャーは創業してから歴史が浅いということもあり、とにかく事業を立ち上げ回していくことに必死なものです。
そのため、人材教育という「サブ要素」にはあまり手が回っておらず、いざ入社しても先輩の業務を見て学ぶケースがほとんどかなと。
バイトのマニュアルのように綺麗に整えられた文書はありませんし、自ら学び吸収する姿勢が求められるので注意しましょう。
ベンチャーは大手企業と違って、完成されたビジネスモデルは持ち合わせていません。
日々試行錯誤しながら、効率よく稼ぐことができるビジネスプランを考えているので、つい先日までやっていた業務がコロッと変わることも少なくないと。
業務が明確に決まっておらず、流動的にやることが変化していくのが常ですので、変化に対して消極的な人にはあまり向いていないかもしれません。
まとめ:大手・ベンチャーどっちがいい?
以上、長期インターンを大手・ベンチャーでやる場合の良い点・微妙な点をご紹介してきました。
大手/ベンチャーにはそれぞれの良さがあるので、一概に「こっちがよい!」とはなかなか断言ができないということをご理解いただけたでしょうか。
同じ大手/ベンチャーでも企業によってかなり風土が変わるので、あくまでも一般論として参考にしていただければと思います。
長期インターンの選び方
以上、この記事では長期インターンを大手/ベンチャーでやる場合の良い点・微妙な点について解説してきました。
「やりたいことが明確に決まっている」「大手企業の内定に近づきたい」という方は、大手企業での長期インターンがおすすめです。
一方、「やりたいことが明確決まっていないので、色々なことがしたい」「裁量の大きい現場で働きたい」という方には、ベンチャー企業でのインターンがおすすめかなと。
上記のような場合は、長期インターンの求人をまとめているサイトで「絞り込み検索」をすることをおすすめします。
(例)インターンシップガイドの絞り込み検索
このように、業種・職種・その他こだわりの条件で、みなさんが希望する長期インターン求人を絞り込んでくれるので、便利かなと。
こうした長期インターン求人まとめサイトは複数ありますが、インターンシップに関するサイトで最もメジャーなインターンシップガイドが個人的にはおすすめです。
そのほかの選び方については、【経験者が語る】長期インターンの探し方はこれだ!おすすめサイトもにて紹介しているので、あわせて参考にしてください。
それでは。
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