面接官からたびたび尋ねられる「就活の軸」。
明確な軸など決まっておらず、そもそも必要なのかどうかも懐疑的な方も多いのではないでしょうか。
上記のような思いを抱える就活生に向けて、この記事では「就活の軸」をテーマに解説をします。
「就活の軸とはそもそも何か?」「就活の軸を決めないとどうなってしまうのか」を丁寧に説明していくので、ぜひ参考にしてください。
就活の軸を決める意義
そもそも就活の軸とは?
まずは「就活の軸とはなにか」という問いについて。
就活の軸とはズバリ、みなさんが就職する先の企業に求める条件のことです。
たとえば、こんなもの。
就活の軸の例
- 30歳時点で年収1,000万円に到達すること
- 5年目以内に海外駐在にいけること
- 残業時間が月平均20時間以内に収まること
- マーケ能力を磨くことができる職種に就くこと
- 消費者向けの商品を扱っている業界であること
上記のように就活の軸とは、就活生が企業を絞り込むために設定する条件のことです。
企業が就活生に「求める人物像」を提示して就活生を絞り込んでいるのと同じで、就活生も企業を選ぶ立場。
数多ある企業のなかから、自分の希望にあった企業を見つけるために、就活の軸は存在しているということまずは覚えてください。
「求める人物像」は企業から就活生に対する希望条件であるのに対して、「就活の軸」は就活生から企業に対する希望条件。
就活生は「求める人物像」をみて「この企業は自分とマッチしそうか」を判断するのと同様に、企業も「就活の軸」をみながら就活生が自社とマッチするかを確かめています。
いくら優秀な学生でも、就活の軸で設定している条件が自社と全然マッチしない場合、すぐに辞められてしまったり素行不良になってしまいかねないので、企業は「就活の軸」をちゃんと見ています。
なので、就活の軸は業界選びだけでなく、選考にも大きな影響を与える重要な要素だと言うことを覚えておきましょう。
就活の軸とは、就活生が企業に対して求める条件のこと。就活の軸は志望業界選びだけでなく、選考においても大きな影響を与える。
就活の軸を絶対に決めた方が良い理由
以上、就活の軸について概要を解説してきました。
ここからは筆者が「就活の軸は絶対に決めた方が良い」と考える理由について。
就活生の頃、筆者も上記のように「働いたこともないんだし、就活の軸なんて現段階で見つかりっこない。なんとなくでOKでしょ」と考えておりました。
ただ、きちんと就活の軸を決めておかないと、下記のようなデメリットが生じてしまうことに気がつき、就活の軸をきめることをおすすめしています。
就活の軸を決めないデメリット
- 見ておくべきだった業界を見逃す
- 志望動機が薄っぺらいものになる
(1)見ておくべきだった業界を見逃す
就活の軸は絶対に決めた方が良いと考える理由1つ目は、見ておくべきだった業界を見逃すことになるから。
「とりあえず色々な業界・企業を受けてたら、いつの間にか就活の軸が見つかるでしょ」と思っている方、要注意です。
というのも、本来全く興味のない業界に時間を浪費することになり、いつの間にか本選考の時期になっているから。
そもそも、就活生がきちんと業界理解ができるのはインターンに参加した時くらい。
にもかかわらず、インターンが受けられる機会は本選考までに「サマー・オータム・ウィンター」の3期間しかなく、かつ日程が被ってしまって、気になる企業に全部参加することができないと。
そうなると、下記のような状況に陥ります。
- 就活始めたての頃、漠然と金融業界を中心にみていたら金融業界の幅が広すぎて、金融業界だけで就活が終わってしまった。
- オータム以降、憧れていた商社対策にほとんどの時間をとられた。その結果、興味をもっていたIT業界のインターンに参加できなった。
- 興味が湧いてきた外資系消費財MKT職。インターンに応募しようと思ったら、すでに本選考が終了していた。
これらは実際に筆者および金融業界勤めの友人が経験した失敗談。
就活をはじめた当初からもっと「こんな仕事がしたい!」と軸を明確に決めていれば、防ぐことができたミスです。
なかなか初めからガチッと就活の軸をきめるのは難しいとは思いますが、じっくりと自己分析の時間をとって、就活の軸をきめておくことが将来の後悔を減らすことにつながります。
(2)志望動機が薄っぺらいものになる
就活の軸は絶対に決めた方が良いと考える理由2つ目は、志望動機が薄っぺらいものになるから。
就活の軸がない学生が志望動機をつくろうとすると、就活サイトに書いてある内定者ESと自分の経験を無理くり繋げることで対応することになるんですよね。
ES選考時点だと文字数も少ないですし何ら問題ないのですが、面接に進んでしまうと色々な角度から志望動機を尋ねられてしまうと。
多くの就活生は就活の軸をちゃんと決めておらず、みなさんと同じようにワンキャリアの内定者ES志望動機をアレンジした程度。
そうなると、「ほとんどの就活生が同じようなそれっぽい自己紹介を語る」という状況が発生するわけです。
学生時代の経験や諸々の発言がその志望動機と一貫していれば良いのですが、所詮パッチワークのようなツギハギのお話でしかないので、どうしてもボロが出てしまうもの。
その結果、面接官には突貫工事で作成した浅い志望動機であることがバレてしまいます。
どんなに優秀な学生であったとしても、採用される確率はグッと下がります。
というのも、入社後に「思ってたのと違った」という理由ですぐに辞められると、企業としては大損だから。
1人の学生を獲得するのにかなりの採用コストをかけ、入社も「将来成長して成果を出してくれるための投資」として多額な初任給を渡しているのですから、企業としては長く働いてもらいたいと。
だからこそ、就活の軸をきめないまま、それっぽい浅い志望動機で就活に挑むと、GDやガクチカで高く評価されたとしても、「不採用」になる確率が上がってしまうのです。
だからこそ、就活の軸をきちんと決めておくことをおすすめしています。
就活の軸を決めた方が良い理由は2点。
1点目は見ておくべきだった業界を見逃してしまうから。就活は長いようで短いもの。特にやりたい仕事も決めないまま手当たり次第に就活を進めてしまうと、あっという間に本選考に。本当は興味が湧くかも知れなかった業界をみるチャンスを失う。
2点目の理由は志望動機が薄っぺらいものになるから。面接では志望動機を多角的にたずねられたり、学生時代の経験との一貫性も見られているので、突貫工事で作成した志望動機はバレてしまう。その結果、採用される確率が下がってしまう。
就活の軸を決めておくべし
以上、この記事では「就活の軸とはなにか?」「就活の軸を決めておくべき理由」についてご紹介してきました。
就活の軸を決めておくことは、業界選びだけでなく面接突破のためにも重要なことです。
ぜひじっくりと自己分析の時間をとって、就活の軸を決めて就活を上手に進めていただきたい。
就活の軸の作り方については、誰でもできる「就活の軸」つくりかた-具体例を交えてフローを解説!で解説しているので、あわせて参考にしてくださいね。
それでは。
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